査定 B  助っ人2投手の活躍に命運がかかる


入団テスト等で格安の助っ人を獲得するケースが多い西武としては、異例の高額を投じて先発左腕のバンヘッケン(1億4千万)、守護神候補のC.C.Lee(8400万)を獲得。ドラフトでの補強は、大学社会人中心とはいえ、故障上がりのドラ1多和田をはじめ、全員がB班スタートと、基本的には将来性を見込んだ指名が多く、日本ハム同様(あるいはそれ以上)に、両助っ人の活躍がAクラス返り咲きへの命運を握ることとなりそうだ。

どうしても、リーグ随一の陣容が揃っている先発陣に対し、中継ぎ陣に心もとなさを感じてしまうが、昨季は3月前半に菊池、開幕直前に岸が離脱。左右の両輪不在でシーズンを迎えざるを得なくなったように、いつ何が起こるか分からない。この点に先発として計算しやすい牧田、野上、十亀といった戦力に対する中継ぎ転向論を持ち出すことの難しさが凝縮されている。
まして、一時期とは異なり、今季は武隈、増田、高橋と後ろのパターンに目処が付いているわけなのだから、そこにC.C.Leeまで加えた顔ぶれに大きな不足感はなく、あくまでキャンプ~オープン戦を経て、開幕時に出揃ったメンバーを見ながら、最終的な判断を加えていくべきだろう。詳細は、後発の開幕時陣容記事にて分析していきたい。

野手陣では、貴重なユーティリティで打撃面の貢献も大きかった脇谷がCランクで巨人へとFA移籍したのは痛手と言わざるをえないが、同じCランクのFAで木村昇の獲得に至ったことにより、マイナスは多少なりとも軽減された。昨季脇谷が残したほどの打撃成績は望めないものの、ショートを守れる点や脚力においては木村に分があり、使い勝手の良さでは一枚上を行く。
また、層の薄かった右の代打やDHとしては竹原も獲得。貴重な左キラーとして、要所で勝負強い打撃を披露してくれるだろう。


2月以降の動向
現時点で支配下枠は69人を数え、追加補強を行うにはある程度現有戦力の放出を前提とせざるをえない。お世辞にもこれ以上の補強を要しない戦力とは言いがたく、有事の際にどのような立ち回りを見せるのか、元来そういった上手さには定評のある球団だけに、今後の動向を注目して見て行きたい。