査定 B 貧打にあえいだ野手陣は着実な強化を実現 テコ入れのなかった投手陣に不安が・・・

4連覇を逃したシーズンのオフ、中でも貧打にあえいだ打線の強化は必須とあって、このセクションには相応の補強を実現したと言える。
目玉はメジャー122本塁打を誇る左の大砲ギャレットの獲得。年俸3億を投じ、最優先としていた長打力不足の解消に向けた勝負手を放った。阿部の捕手再転向に伴い、補強ポイントとなった一塁を埋めることが有力となっているが、チーム事情によっては左翼の位置を任される可能性もありそうだ。
また、FA組の片岡、村田が思うような成績を残すことができず、手薄な感を否めなかった二塁と三塁の位置を活性化するため、ロッテからクルーズ、西武からFAで脇谷(復帰)を補強出来たのも、今季の戦力という点では大きな上積みに。片岡、村田への対抗馬のみならず、脇谷は遊撃以外とライト、クルーズは内野全ポジションに対応できるユーティリティ性も魅力で、ギャレットの故障時などには、一塁を任せることもできるだろう。
ドラフト組では、2位指名された重信に注目。キャンプ前半は持ち前の脚力を生かすばかりではなく、昨秋の六大学で首位打者に立った打撃面でも順調にアピールを続けている。昨季ブレイクした立岡に堂々と挑戦状を叩きつけ、勇躍、中堅の定位置を狙いたい。

着実な強化に成功した野手陣の一方、気になるのが目立った補強のなかった投手陣。昨季はリーグ1位のチーム防御率を収めたものの、これはマイコラス、ポレダの両助っ人に、ルーキー高木勇、戸根といった新顔が想定を大きく上回る活躍を見せたことによるものが大きく、実質2年目の今季も同等の数字を残す保証はない。
反面、本来主力として見込まれていた内海、杉内、大竹、西村といったところは怪我に悩まされたり、不振にあえいだりで満足な数字を残すことが出来ず、年齢的にも今季以降どれだけ復調できるか(杉内は手術の影響で後半戦以降の復帰)・・・。その中でドラ1の桜井くらいしか即戦力を見込んで指名した戦力がいないというのは、やや悠長に構えすぎではないかという感が拭えない。
キャンプ序盤には、マイコラスが右肩違和感により1軍を離脱というニュースも入ってきた。首脳陣としては軽症を祈るばかりだろう。


2月以降の動向
外国人枠については、野手陣の強化という観点から基本「2」枠を用意する構えで、これにより、投手は実績のあるマイコラス、ポレダ、マシソンが3人で2を争うことが有力。マシソンが首脳陣に先発調整を直訴したことも、恐らくこの点が背景にあるとみられる。
3軍復活により、今季は育成選手の3人も含めれば、現時点で10人の外国人選手が在籍。実績十分のマシソン、アンダーソン、成長著しいメンドーサが二軍に甘んじる可能性が高い豪華な陣容だけに、出来ればこのメンバーでシーズンを戦い抜きたいところ。とはいえ、支配下枠のゆとりはあるため、替えの利かない戦力に長期離脱が出た際などに備え、ある程度の資金を準備しておく必要性は免れない。


また、3軍制を活発化させるためにも、育成選手の支配下昇格に幾つかの余裕を持たせておきたいところ。誰が結果を残し、這い上がってくるのか楽しみにしたいですね。