先に予想結果の纏めだけ書いておくと、4校外れ、順位違いが6校ということで、非常に厳しい結果になってしまいましたね。まあ、今年の選考を2校外れ以内で乗り越えるというのはかなり難しかったですから、せめて3校外れまでにはせねばならなかったというのが総括になるのかなと。

今年の結果を踏まえて良かったことがあるとすれば、少なからず皮肉がこもっているとはいえ、客観的・第三者的に秋季大会の成績や数字を見た上で「理屈に合ってないだろう」と指摘を受けざるを得ないようなチームを「出場」と予想することに躊躇する必要がなくなったということ。
今年で言うところの、土佐>済美みたいなことを、もっと積極的かつ柔軟に考え入れていかねばならないというであり、裏返せば、それだけおのおのの予想に多様性が生まれ得るということですよね。


21世紀枠
予想 東:釜石 西:小豆島 ラス1:出雲 補欠①八重山 ②札幌清田
結果 東:釜石 西:小豆島 ラス1:長田 補欠①宇治山田八重山

東西の2校はいいでしょう。話題となったのは長田。地区推薦記事でも書いたとおり、このチーム自体を「出したい」と考えている人たちがたくさん居たであろうことは想定済み。
ただ、あくまで出場するならば、史上初となる21世紀枠込みでの同県3校出場という形になるところ、実際にトリプル選出がそう容易く成立するかという点、また例年になく全国に有力な候補がひしめいている年度でしたから、そのあたりも考慮して、最終予想では迷った末に外すという判断になりました。
まあ、ここから先は、(公式見解はともかく)近畿の選考事情とも密接に関連すると言わざるをえないところですから、詳しくはそちらで・・・ということにしましょうか。
ともあれ、長田自体は21世紀枠代表として大いに胸を張っていいだけのチーム。重圧もあろうこととは思いますが、甲子園での頑張りに期待したいですね。

北海道
予想・結果とも 選出:札幌第一 補欠:北海道栄


東北
予想・結果とも 選出:①青森山田八戸学院光星 補欠:①仙台育英盛岡大付

ここはドンピシャ。
また、選考理由を聞いて、東北地区の選考において地域性が重要視されているという点が改めて明らかになりましたので、この点も忘れずに書き記しておきたいですね。


関東
予想 ①木更津総合常総学院東海大甲府桐生第一 
結果 ①木更津総合常総学院桐生第一東海大甲府
東京
予想・結果とも ①関東一

関東・東京比較枠 予想:二松学舎大付
関東・東京比較枠 結果:花咲徳栄

関東補欠 予想:①花咲徳栄日本航空
関東補欠 結果:①日本航空霞ケ浦 
東京補欠 予想:①早実 ②東海大高輪台
東京補欠 結果:二松学舎大付


これはもう、本当にきわどい選考で、どっちも出したいというのが選考委員の本音だったでしょう。その中でどちらかを落とさなければいけないとなった場合に、後付けだろうがなんだろうが、3年続けて都大会決勝で敗れている二松学舎の戦績が持ちだされるというのもやむを得ない。
近年、関東・東京の補欠1位校は、センバツ落選の悔しさを乗り越え、選手権へ、さらにその中でも上位へ進出・・・という状況が続いていますから、二松学舎も(勿論、航空も然りです)、2年前同様今回の悔しさを夏に晴らすしかありません。

あとは、3⇔4の選出順ですか。なんか毎年間違えてる気がしますが、正直よく分からないので、スルーします・・・

東海
予想 選出:①東邦いなべ総合 補欠:①三重海星
結果 選出:①東邦いなべ総合 補欠:①海星三重

補欠順位は考えすぎでした(苦笑)まあ、10年前くらいと今とを比べること自体荒唐無稽だったのかもしれませんね。


北信越
予想 選出:①敦賀気比福井工大福井 補欠:①佐久長聖長野商
結果 選出:①敦賀気比福井工大福井 補欠:①佐久長聖日本文理

東北同様、同県から2校の選出ですが、選考理由の中で地域性に関する別段の指摘はなく、これも東北と北信越における違いとして、予想記事に書いた内容の通りでした。
つまり、もしも北信越が、東北と同等に地域性を加味する選考基準を有しているのだとすれば、佐久長聖にも十分チャンスがあっただろうということですね。
この点、来年以降もそうは変わることのない重要な資料だろうと考えます。





 

近畿
予想 選出:① 大阪桐蔭滋賀学園明石商龍谷大平安報徳学園智辯学園 補欠:①市和歌山 ②阪南大高

結果 選出:①大阪桐蔭滋賀学園龍谷大平安明石商智辯学園市和歌山 補欠:①報徳学園 ②阪南大高 

とにかく一番驚いたのが報徳の落選。全国のファンにもっとも分かりやすい形で表すならば、まずは8強での試合内容。大会のベストバウトとも言える、あれだけの緊迫した試合を演じたチームが・・・ということですし、各論的なことを言えば、まずは注目の好投手主島くんの存在。何より、従来はあくまで「選考委員に愛される立場」であった報徳が、これだけの有利な情勢の中で、まさか落選の憂き目に遭うなどということは想像の片隅にさえ存在していませんでした。
結局、21世紀枠のところで書いた「トリプル選出がそう容易く成立するのか」という疑問自体は正しかったということ。しかし、「だから長田の選出は難しい」という方向にスンナリ行かなかったのが執念というかなんというか・・・ともかく、報徳にとっては不運極まりない、市和歌山にとっては望外の幸運を呼ぶ結末となって現れたということでしょう。
巷では、いっそ「21世紀枠含めたトリプル選出も不可」と言ってくれたほうがどれだけスッキリすることか・・・というような意見も見かけるのですが、出来るわけがない。出来るわけがないからこそ、市和歌山の選出に際して、こんなにも苦しい説明をしなければならないんですよ。
出来ない理由自体については・・・まあ、ここまで突っ込めば敢えてみなまで書く必要もないですよね。

いずれにせよ、精密なる実力評価に徹し、近畿地区として文句のつけようがない成績を収めた14年という成果がありながら、なんら活かそうとせずにやりたい放題を尽くす現状で、今回どれだけの結果を出せるかは甚だ疑問であり、到底納得のいかない選考でしたが、そもそも一般のファンに納得させるつもりで選考していないのだから、そういうものだと割りきって見ていくしかないのも確か。
逆にこういう選考が続けば、強豪私学勢は必死になって「安全圏」の4強を目指すでしょうから、それが却って全体のレベルアップを促進するなんていう可能性も、あるといえばあるのかもしれません。

あ、細かい選考の過程については触れませんよ~報徳と市和歌山が比較対象という時点で、すでに結論ありきとしか言いようがなく、細かい理由にまで目を通す価値があるとは思えないですからね。球串さんも書かれているとおり、こういう選考理由に一々マジレスしてても、次の年にあっさり覆されて泣きを見るだけです。


中国
予想  選出:①創志学園南陽工 
結果  選出:①創志学園南陽工 
四国
予想  選出:①高松商明徳義塾済美
結果  選出:①高松商明徳義塾土佐

中四国比較枠 予想:土佐
中四国比較枠 結果:開星

中国補欠
予想:①開星如水館
結果:①如水館倉敷工

四国補欠
予想:①今治西新田
結果:①済美新田

予想記事で書いた前提が「中四国間のバランス感覚に基づき、四国5と中国2の配分はありえない」というもの。実際の選考においても、この原理が働いたものと思われます。つまり、21世紀枠で小豆島が選出、出雲が落選となったことにより、四国に一般4枠が齎される余地は皆無となった(そして、比較枠を制する中国3校目も、出雲が落ちたことによる山陰の救済という面で、スンナリ開星に優先権が行く。ここは球串さんが変更前に描いていたシナリオ通りですね)。
・・・となると、四国側が意地でも出したい土佐を選ぶためには、済美との選出順を入れ替えるしかない。とはいえ、四国大会の結果や地域性を加味すれば、これはなかなかの難作業です(それでも、近畿の市和歌山>報徳よりは余程マトモな部類ですが)。
だから、ここからのやり方が物凄かった。まずは、単純に「戦力の差」で土佐が上回ったと説明する。そして、済美が中国との比較枠にも敗れ、補欠1位になる旨を示した後、明らかに声のトーンを変え、大会名・学校名をなんら明かさぬまま、件の「ルールに反する行為」についての指摘を行ったのです。
後は、これを勝手に済美のことだと決めつけた(実際そうなんでしょうけど)アンチを中心とした人たちが、他の不祥事も含めて吹聴して回ってくれるから、なんとなく済美の落選にそれらが影響したかのような(そして、それくらいのことがあったのならば、ふるい落とされるのもやむを得ないのではないかというような)雰囲気が出来上がるわけです。
つまり、土佐を選びたかったという選考委員の「本心」が巧みに覆い隠されることになった。本当に済美に対して怒り心頭であるならば、補欠「1位」(つまり、出場3校に不祥事等があった際、最優先で出場の権利が与えられる位置)に残すこともなく、ルール違反の件も名指しで批判するでしょう。
それがなかったのだから、すなわち済美への懲罰的な視点は、必ずしも最優先に考えるべきポイントではないということのように思われます。

どうあれ、今チームの済美は四国随一の強力打線を擁し、総合力では準優勝した13年以上との声もあっただけに、一愛媛県高校野球界のファンとしても、センバツの舞台で観られないのは本当に残念。
この世代の上級生は、よくよく運のない選手たちだと同情するばかりですが、こうなったからには、捲土重来、夏に大きな花を咲かせんことを願うよりほかありません。


・・・という感じに書きすぎてしまったので、中四国における残りの論点はカット。各地区補欠2位に関しては、yukiさんがブログに書かれているのと殆ど同じ意見です。



九州
予想・結果とも 選考:①秀岳館海星鹿児島実日南学園

補欠 
予想:①八重山樟南
結果:①樟南臼杵 


当サイトの予想ゲームでもまったくの五分だった3⇔4の順位は鹿実が優先。まあ管理人はある意味乗っかっただけのような感じなのですが(汗)うまく回ってくれたといえばそういうことなのかなと。
補欠順位は、八重山を贔屓したことは確かな分、順位入れ替えならやむなし・・・と思っていたのですが、補欠にも入らなかったのは意外でした。