台風の影響もありそうですし、今日大過なく2試合を消化できて本当に良かったなと。問題なく開催されそうな明日の4試合さえクリアできれば、後は順延があったとして、選手にとって負担となるような質のものではなくなるので、一安心というところでしょう。

大和広陵×関西中央
ともに秋・春未勝利からの夏2勝。チームとしてもまさに今が伸び盛りといったところ。広陵がシード校御所実の好投手山本くんから9得点をあげたのには驚きましたし、公式戦初先発で強打の奈良朱雀を零封した関西中央の2年生右腕稗田くんにはもっと驚いた。
前回から2日空いたということで、恐らく関中ベンチはこの試合も稗田くんを送り出すのだろうと思いますが、この度胸あふれる2年生がノリノリの広陵打線とどう対峙していくのかは興味深いところです。
ハイライトでしか見れていませんが、ビュンビュン球が走るような速球派というよりは、丁寧にコーナーを突いて打たせて取るタイプだろうと思うので、山本くんを打てた広陵打線ならば、大振りにならず、これまでの試合のようなしっかり繋ぐ打撃をすれば攻略は出来るはず。同じことは関中打線にも言えて、北川・山田とも好投手ですが、甘いボールは少なくないですから、逃さずに捕らえ、ある程度の得点に結びつけることは難しくないのかなと。

・・・ということで、7~10点くらいの打ち合い、壮絶なシーソーゲームの末に・・・という広陵×御所実戦のような展開になるのかなと観ていますが、何度も書く通り、そういう試合であれ凡事徹底、当たり前のことを当たり前にこなせるかということが勝因の多くに関わってきます。
そして、今季の広陵ほどその真髄を酸いも甘いも噛み分けてきたチームはないと思っているし、そういう展開になった場合、其の点でより強みを発揮できるのは広陵の方なのかなと見ています。


橿原学院×奈良
2試合危なげなく勝ち上がっている橿学ですが、懸案の投手陣が真価を問われるのはここから。強打者が揃う奈良打線に対し、まずはエース扇本くんが投げるということになるはずですが、やや制球の乱れるところがあるだけに、特に立ち上がり、怖い3~4番を前にどういう投球が出来るか。
一方の奈良、前の試合は3投手を繋いだ2回戦から一転、下井くんが完投。中2日ですから、明日の先発にも立てるでしょうけど、まだ今大会投げていない増田くん、杉江くんを含め5投手を擁しますから、対強豪用戦術とでも言いましょうか、春の大会でも挑んでいた短いイニングで区切って矢継ぎ早につぎ込んでいく継投策があっても良いのかなと・・・

そんな感じで、どちらが相手の強打を封じる守りを出来るかが勝敗のポイント。どっちも打ち込まれるようなら、第1試合同様殴り合いになりそうで、守備力の分わずかに橿学有利・・・かな。


天理×磯城野
前の試合のこともありますし、まずは磯城野の2年生エース、サイドハンドの大西くんが天理の立ち上がりを封じること。丹念に低めを突いて最小失点に整えつつ、好調の打線が援護していくプランがどこまで通じるか、打線では韋駄天南峠が前の試合3塁打3本の大爆発。同じく猛打賞の大竹と1~2番を組ませ、機先を制する役目を任せても面白いかもしれません。


高田商×畝傍
両校とも連戦、特に9イニングを投げ抜いた高田商・石橋くんのコンディションが気がかりですが、畝傍は坂本くんで来るでしょうから、ロースコア必至と考えれば、今大会未登板の中くんや角田くんを使うのも勇気が要るところで、エースにもういっちょ行ってもらうっきゃないのかな。
畝傍は今日の試合、最終回にひっくり返した勢いそのままに石橋くんの立ち上がりを捕まえたいところで、ここぞに大胆な采配を織り交ぜてくる若井采配の冴えに注目したい。


勝敗予想は大和広陵、橿原学院、天理、畝傍です。

明日は一日じっくり4試合を観れるので楽しみでしょうがない。球場にも行きたかったのですが、同時進行で他地区の決勝を観たいということもあり、自宅観戦を選択いたしました。