いよいよ大会は16強。毎年書くことですが、ここからはあっという間。各チーム、各選手がとにかく悔いのないようにとそのことを願うだけですね。

御所実×大和広陵
初戦の御所実は2年生エース山本くんが圧巻の完封。そのこと自体は本当に素晴らしいのですが、春は藤田くん先発、山本くんリリーフの形で固定、結果も出ていましたから、いざこういう起用になると、今後に向けてという意味でも気になるのは藤田くんが投げられる状態なのかどうかということ(初戦は中継を観ていないので、ブルペンに居たかどうか等も調べきれていません。問題なくブルペンで投げていたというなら何のことはないんですけどね)。
この点が分からない以上、先発予想も難しいですが、ここからは中1日で試合が続いていきますから、今年の御所実というチームがしかと先を見据えて戦うべき存在であるからこそ、あまり山本くんに無理をさせられないのも確か。相手が強打の大和広陵というのも含め、まずは明日の先発起用に注目したい。

一方の大和広陵、初戦最大の収穫は打線の好調ぶり以上に無失策で終えることが出来た守備面の安定。明日も同様にミスを少なく抑えて戦えるなら、シード校相手にも決して引けを取るようなチームではありません。
御所実とは昨秋の初戦、新チーム最初の試合で対戦し、この試合が公式戦初登板だった山本くんから序盤のうちに5点を奪いながら、5-5の試合後半に守りのミスに長短打を絡められて大量失点。終わってみれば8回コールド負けの屈辱を味わっています。
明日は相手に秋とはひと味もふた味も違うところを見せつけるための試合。白熱の好勝負が観られることでしょう。



奈良朱雀×関西中央
初戦はともに強打で相手をねじ伏せたものの、下馬評有利と目される中、初回の守りで先制点を取られたのは反省点。昨春のように打ち合いの様相が見込まれ、ああいうオープンな展開になると先制点も何もないのだけど、それでも最後のところでは結局、基本的なプレーの質を乱さず、失点を最小限に留めていく努力が勝敗を分けてくる。経験・実力のある両校だからこそ、そういった8強以上に弾みがつく中身のある好ゲームになってほしいと期待しています。


橿原学院×大宇陀・吉野
大宇陀・吉野にとって、確かに相手は格上ですが、ここまで来て「胸を借りるつもり」では勝てないし、選手たちにも毛頭そんな気はないはず。今日の第3試合で山辺ナインが教えてくれた何よりの教訓を勇気にして、最高のゲームをしてほしい。


奈良×香芝
前の試合でも書きましたが、奈良は敢えてチーム有数の好打者安田を8番に置く起用に本人がよく応え(本当に偉いと思う)、どこからでも繋がる打線のバランスが見事。 強力な3~4番のあとに座る5番林くんにサヨナラ打が出たのも大きく、まさにノリノリの状況でこの試合を迎えられる。課題は秋のエース増田くんと春に力強い速球を投げていた杉江くんの登板がなく、継投判断に難しさが生じている点。
エースナンバーを背負う下井くんは春と比べても制球の改善が著しく、試合を作れる投手になり、2年生の山下くんも力投を見せているので、この2人の継投でやりくりしていくことになるのでしょうけど、香芝打線は迫力だけではなく、揺さぶりも巧みで下井くんがどこまで踏ん張れるか、継投機が早まり、失点もかさむなら、その分は打線で取り返すしかないでしょう。

一方の香芝のキーマンはやはり森嶌くん。2回戦は持ち前の尻上がり全開で6失点完投勝ち。よく踏ん張りましたが、到底本人の中で満足感のある出来ではなかったでしょう。ランナーを貯めてからの粘りが身上ではありつつも、パンチ力ある打者が揃う奈良打線だけに、大量失点を喫しないためには余計なランナーを溜めないことが必須。
どの打順から始まっても怖いですが、やはり3~4番にピンチで回すのがもっとも危険なケースだけに、9・1・2の3人をどう抑えられるか次第で大分失点のリスクも減っていくのかなとは見ています。


予想は御所実、関西中央、橿学、香芝。第1は大和広陵の匂いもするんだけど・・・難しいところです。 


天理×五條
五條は評判の中内くんが投げない中でも、美馬(楽天)ばりのバネで躍動感いっぱいに投げ込む小さなエース上島と五條の系譜に繋がる速球派右腕岩阪の3年生コンビが力投を見せており、打っても福井、山川の1~2番は足も絡めて実にいやらしく、3番山中、4番岡西、5番湊で返す形が十分に機能しています。
齋藤くんが投げられないとの情報がある中、天理としては五條のキーと成る打者(走者)に左が多いですから、出来るなら森浦くん先発の方が良いのかなとは思いますが、コンディション次第ということになるでしょう。
昨秋は序盤に上島くんを攻略して大きめの点差をつけた天理がある程度楽に試合を運べましたが、上島くんがそれをさせず、中盤まで競ったスコアに持ち込めるなら、五條にも勝機は出てきます。 

磯城野×橿原
強打の両チームですが、橿原はエース中山が2試合14イニング無失点と守備面も安定していますから、まずは磯城野打線vs中山が大きなポイントになるのかなと。ただ、帝塚山戦を観ていても、決して難攻不落という形の抑え方ではないので、硬軟織り交ぜた攻め方の上手さを有する磯城野打線にかかればある程度の失点やむなしと見るのが妥当。とすれば、4~7点くらいのシーソーゲームがイメージされるのかなと思います。
でもって、何度も書くけど、こういう試合は終わった後に「あんな点のやり方をしなければ・・・」という後悔をより多く残したほうが涙を流しますから、 とにかく声を掛け合い、必要な間は十分にとって、やらずもがなな失点を未然に防ぐ努力を尽くしたい。

あ、そうそう前の試合分で書き忘れたのですが、橿原は春に欠場していた3番打者吉岡将くんの復帰が大きいですね。戦力分析のところでちょっと匂わせるような書き方をしたのが彼のことで、強打者が揃う中でも打撃センスは随一。ここ2試合でもしっかり結果を出して、2試合連続のコールド勝ちに大きな貢献を果たしています。

高田商×奈良大付
かつて毎年のように大会序盤で「屈指の好カードとして」対戦していた時期があり、その頃は前哨戦で結果を残していたほうが負けていたような印象があります。
今年は春優勝vsセンバツ出場ということで、どちらにも実績があり、その法則は使えませんが、当時のような接戦の白熱した展開になることは濃厚。どちらかと言えば、奈良大は坂口くんが序盤のリードを守り切る戦い方、高商は先攻を許しても、崩れそうで崩れない石橋くんの粘りで後半勝負に持ち込み、競り勝つことのできる戦い方ですから、まずは先制点の行方。さらに、必ず一山あるであろう終盤の攻防が見ものということになりそう。


一条×畝傍
待ちに待たされた初戦で大苦戦を強いられた一条と順調なスタートを切った畝傍。一転、中1日で迎える16強の戦いには当然畝傍のほうが良いリズムで入って行けますし、守りに課題を抱える一条としては崩しのバリエーションを多彩に有する畝傍のようなタイプが苦手な上、打撃に関しても山辺の両左腕に苦労した後、またも畝傍の坂本くんなり、四方くんなりを当てられるわけですから、やっぱりキツイ。
なかなか4点以上取るのは厳しい相手ですが、勝ちパターンへ持ち込むには5点勝負くらいにならないと厳しいですから、とにかく打つしかない。それだけの打者はいるわけですから、開き直って正攻法で挑みかけたい。


微妙な的中率を飛び越え、全然当たらないことに定評のある管理人の予想は天理、橿原、高商、畝傍です。