毎年恒例の全試合予想、今年も微妙な的中率を引っさげつつ決勝まで完走しますよ!

1回戦
11日
奈良高専×平城
投打に平城の下馬評が上回るものの、高専も坂本、浅野、吉村ら昨夏16強経験者が多くスタメンに揃い、投手の枚数も揃っているようですから、そんなに差はないのかなと見ています。開幕直後、独特の雰囲気での戦いということで、序盤の見どころは高専が坂本、谷山の1、2番でどこまで鷲尾をかき回せるか、そして吉田、浅野らの投手陣を守備が支え、リズム良く立ち上がっていければ十分勝機は生まれてくるでしょう。

関西中央×青翔
この試合は青翔の中山、元村、金山の投手陣とそれを支える守備陣が強打者の揃う関西中央打線を相手にビッグイニングを招くことなく、いかにして接戦へ持ち込めるかでしょうね。
上記の3人を中心に形成される打線も、本来もっと打てて良いチームだと思うのですが、秋春とも不完全燃焼に終わっているだけに、関西中央の好右腕巽くんを相手に夏こそ真価を発揮してほしいところ。
夏もここ2年初戦敗退ですが、一昨年は広陵、去年は登美ケ丘と上位に進んだチームと互角に渡り合っていますから、今年も夏に照準を合わせたチーム作りをして来るはずで、関中といえども、一筋縄ではいかない戦いになるのではないでしょうか。

女子大付×高取国際
秋・春と相手が悪すぎたせいで結果には繋がっていませんが、個人的に高取国際の3本柱はかなり力のある投手たちだと思っています。女子大打線としては1年生コンビの内田、伊藤がいきなり当たりを出して、チームに勢いを付けられればベストですが、現実的に攻略は容易ではないと見ています。
1年生の三田かエースナンバーの早崎か、先発がどちらになるにしても、まずは春に安定していた守備を乱さず、堅く立ち上がっていくことが先決。
逆に高取は先制して秋・春とは違う展開に持って行きたい。下馬評とは違い、攻める高取を守る女子大が凌げるかという展開で推移していく試合になるかもしれません。

初日の勝敗予想 平城 関西中央 高取国際


2日目
西大和×奈良
県を代表する進学校対決ですが、今季の野球における地力は奈良が数段上と評さざるを得ない。
とりわけ西大和投手陣が強打の奈良を食い止めるのは至難の業で、ならば打線が気を吐いて3~4枚の継投を売りとする奈良ベンチの意図を崩していくしかない。
一方の奈良は、継投を必要としないほどに西大和打線をピシャリと抑えられるような先発投手の出来に期待したいところ。理想はやっぱり増田くんが夏に向け状態を上げてこの試合に挑み、そういう結果を残してくれること。

西和清陵×香芝
西和清陵打線については、今季を観ていないということで正直地力を測るのは難しいながら、秋・春と点は取れていますし、昨夏も前評判より遥かにパワフルな強打を発揮し、16強では天理のエースナンバーを下ろす場面もあったわけで、個々の能力自体は高いはず。経験豊富な香芝・森嶌の攻略は楽じゃないですが、決して手も足も出ないということにはならんでしょう。
もっとも、打線が良いのは相手も同じというかそれ以上。各打者は中軸を中心に球足が早く、足を使って揺さぶりにくるケースも多いだけに、いかに堅守でミスを重ねず、広げず、吉岡・松本の投手陣を助けて4~5点の勝負に持ち込めるか。

逆に香芝としては、下位でチャンスを広げて上位が返す場面が増えてくれば、より楽な展開に持っていける。今大会この後の躍進を後押しするという意味でも、下位の打者にラッキーボーイ候補が出てきてほしいなと。


智辯×高田
今季の高田は去年とは一転、打線の援護で投手陣に勇気を与えるスタイルを志向する。県内有数の部員数でスタンドも一体となって強豪に向かっていけるチームで、90年~00年代前半には公立勢有数の実力校としていくども智辯の牙城を脅かしてきました。近年は上位進出も難しくなってきつつ有りますが、今夏は存在感の見せ所!
智辯に打ち勝つというと現実的ではないように受け取られるでしょうけど、それくらいのゲームプランで向かっていかないことには歯が立たない相手。去年の開幕戦はダービーで高商に初回の猛攻を喫しましたが、今年は智辯を相手にそのリベンジを果たしたい。

勝敗予想は奈良、香芝、智辯 


3日目
五條×高円
五條は中内・上島・岩阪、高円は香西・米田・園田と3投手ずつを擁し、継投機も含め、その出来次第か。投打ともに少しずつ五條が上回っているとは思いますが、覆らない差ではないし、高円は勝負できるスコアでさえあれば、終盤勝負で脅威の集中力を発揮することが出来る「夏伝統」がありますから、勝敗別に一番面白くなるのは五條が1~3点くらいのリードで終盤を迎えるという展開なのかなと。

橿原×榛生昇陽
春の朱雀戦同様、強打の対戦相手となったのはやはり苦しいですが、榛生昇陽は大黒柱の堀内くんを軸に喰らいつき、まずは初回の守りで0を刻めるか。

奈良北×生駒
秋に続く生駒ダービー。秋は前の試合で畝傍を相手に1失点完投勝利、俄然期待を集めた生駒の松元くんを奈良北打線が完全攻略し、12-0というよもやの大差がつきました。
生駒ナインとしては同じ世代のうちにやり返すチャンスが来たのだから大いに燃えているはず。
試合運びとしては、それでも奈良北の好左腕堀川くん相手にそうそう点を取れる見立ては難しいだけに、畝傍戦のようなロースコアに持ち込んで慌てさせられるか次第。センターを中心に逆らわない強い打球を放つ奈良北の打線を相手に和田、井上の二遊間をはじめバックが堅守で援護し、無駄な失点を与えないこと。
打っては要の3番納、4番寺川に好機で打順を回したい。

4日目
法隆寺国際×桜井
両チームとも決して貧打ではありませんし、相手のミスに付け入ってビッグイニングを作る力も有りますが、基本は堅く守っての3点勝負で競り勝ちたいチームカラー同士。ミスなく、少ないチャンスをどちらが得点に結びつけるかという締まったゲームが観たいなと期待します。
法隆寺国際は尾関、桜井は横山という経験豊富な頼れる中心打者を擁するのも強みで、ロースコアの終盤勝負に成った時には、彼らの一発が勝敗を決めるというケースも十分有り得そう。


予想は五條、橿原、奈良北、桜井