遅くなりました。春季大会全体の更新においても正念場となる時期なので、できるだけ慌てて書いていきます。
まずは週末に開催される16強の展望から。

桜井×五條
両校とも打力、3人以上の継投にも対応可能な投手陣と戦力的な水準は近く、3~6点くらいの競った展開となりそうです。ともに前の試合は2番手で投げた五條・岩阪、桜井・平尾が好投を見せましたから、彼らを頭で使ってくるのかどうかという点がまずは勝敗を分ける第一のポイントになるのかなと。

天理×添上
打線も力はあるようなので、天理の投手起用次第ではうまく流れを作っていける可能性はありますが、それでもあくまで見込めるのは3~4点くらいまででしょうから、見どころとしては、とにかく添上のエース上田くんの踏ん張りがすべてかなと。


磯城野×高田商
両校ともに強打を誇る一方、高田商は秋に智辯をロースコアに封じ、磯城野も前の試合で強打の郡山打線を抑えこみましたから、守りの面でもレベルの高さを感じる好チーム同士。
ここから短い間隔での試合が続いていくだけに、シード獲得が現実味を帯びる中、磯城野は昨夏や秋に投げていた片山、高田商は秋にエース格だった石橋という、今大会ここまで登板のない投手をどう使っていくかも気になります(もちろん、コンディション面の問題でそうなっているのかなどはわからないので、それも含め・・・ということですね)。

奈良北×奈良
お互い打線は強力なだけに、それを迎え撃つ奈良北の絶対的エース堀川と初戦で下井、増田、山下、杉江と繋いだ奈良の4投手の出来がどうかという構図になっていくのかなと。
ただ、堀川くんはそうそう早いイニングから打たれる投手ではないので、焦点は奈良の先発が誰になって、またその投手が序盤の入りを無失点、悪くとも最小失点ずつにとどめて、僅差を保った状態で中盤以降に入れるかでしょう。
秋に天理打線を終盤まで封じた増田くんが初戦3回無失点とはいえ、制球にも苦しみ、本調子にはなかっただけに、やりくりが難しいですが、やはり制球に苦しんだエースナンバーの左腕下井くんもボール自体に威力はあって、カーブがしっかり抜けてカウントを稼げるようになってきさえすれば、適度に荒れるのが逆に打ちにくいという常套句通りにもっと長いニングを見込んでいけそうな内容ではありましたから、公式戦初マウンドの緊張もあった前の試合からの上積みを期待したい。また、「抑え役」で投げていた右腕杉江くんも腕をビュンビュン振って非常にボリュームのあるまっすぐを投げていたので、最後にこの投手が控えていることも強みにできれば、奈良というチームは、夏に向けて本気で頂点を目指せる陣容になっていくかもしれません。

畝傍×御所実
公立実力校同士の好カード。畝傍はシードを獲るまでは坂本くんで行くんでしょうし、御所実は前の試合同様に藤田-山本のリレーでしょうから、終盤まで目が離せない3点勝負くらいのロースコアが予想されますね。
畝傍としては、藤田くんに長いイニングを投げさせたくないところですが、適度に荒れている分エンドラン等足も使いづらい相手だけに、必要以上に動いて助けちゃうよりは、どこからでもバントで堅い攻めをしていけるという良さの方を活かし、確実に得点圏に置いて後続打者の一打にかけていく方が確率は高いのかなという気がします。

一条×奈良高専
高専も初戦は結構打ってますが、純粋な打ち合いなら断然一条ですから、なんとかビッグイニングを避け、4~5点勝負までに持ち込みたい。守備には不安がある相手なので、ゴロを打つ鉄則はもちろん、セーフティなどで揺さぶりをかけて攻撃にアクセントをつけていければ、逆にビッグイニング創出の可能性も。

橿原学院×高円
高円の香西投手は昨春橿学打線と対峙して4失点完投の力投を経験しています(2-4で敗戦)。橿学打線のうち、櫻井、越尾、喜村、小川あたりとは対戦経験があったと思いますが、何にせよ去年のように失点を少なく抑え、接戦に持ち込めばチャンスは有るでしょう。
打線も西高の村上くんをそこそこ打ったようで、橿学の左腕2投手にもしぶとく食らいついて好機をモノにしたい。

高田×女子大付
ともに久々の県大会8強入りがかかる。女子大は昨夏の部員名簿に載っていないことから類推して、1番の内田、4番伊藤と前の試合先発した三田投手の3人はおそらく1年生。若い選手がチームに勢いをつけて、1年時からレギュラーの石田はじめ、榊、木本の中心打者、エースナンバーの早崎ら3年も発奮という良い流れで接戦を勝ち抜く戦いが続いているようですから、この試合もそういう流れに持ち込んでの終盤勝負とできるか。 
夏の8強入りとなれば、反田投手のいた05年以来だったと思いますが、春はちょっと記憶にないレベル。4日はちょっと都合で行けないのですが、もう一つ勝った暁にはぜひ6日の試合に行きたいと思っているので、なんとか・・・