IN
有原航平 投手 ←早稲田大 ドラフト1位
清水優心 捕手 ←九州国際大付高 ドラフト2位
浅間大基 外野手 ←横浜高 ドラフト3位
石川直也 投手 ←山形中央高 ドラフト4位
瀬川隼郎 投手 ←室蘭シャークス ドラフト5位
立田将太 投手 ←大和広陵高 ドラフト6位
高濱祐仁 内野手 ←横浜高校 ドラフト7位
太田賢吾 内野手 ←川越工業高 ドラフト8位
佐藤正堯 捕手 ←愛知啓成高 ドラフト9位

ビクター・ガラテ 投手 ←義大ライノズ(台湾)
田中賢介 内野手 ラウンドロック・エクスプレス(米3A)
ジェレミー・ハーミッダ 内野手 ナッシュビル・サウンズ(米3A)
ブランドン・レアード 内野手 シラキュース・チーフス(米3A) 


OUT
佐藤祥万 投手 →広島東洋カープ
アンソニー・カーター 投手
多田野数人 投手 →BCリーグ・石川
根本朋久 投手
運天ジョン・クレイトン 投手
尾崎匡哉 捕手 →引退
小谷野栄一 内野手 →オリックス・バファローズ
大引啓次   内野手 →東京ヤクルトスワローズ
ミチェル・アブレイユ 内野手 
フアン・ミランダ 内野手
金子誠 内野手 →引退
稲葉篤紀 外野手 →引退
村田和哉 外野手 →BCリーグ福島
赤田将吾 外野手 →引退




主な退団選手
アンソニー・カーター 代替戦力:鍵谷陽平 白村明弘 
開幕直後に加入し、中継ぎとしてフル回転するも、後半は疲れもあってか調子を落とし、外国人枠事情や白村、鍵谷らまっすぐに力がある若手の台頭もあって構想外に。

ミランダ 代替戦力:ハーミッダ 北篤
貴重な左の長距離砲でシーズン通して出場機会はあったものの、3部門とも物足りない成績に終わり、退団もやむなし。

大引啓次 代替戦力:田中賢介 中島卓也 渡邉諒
守備の要でチームリーダーも担った男のFA退団は痛いが、田中賢介復帰とそれに伴う中島卓の遊撃転向、さらには高卒2年目渡邉の抜擢も見据えて補う構え。

小谷野栄一 代替戦力:レアード
勝負強い打撃と堅守で札幌移転後に大きく飛躍したチームとともに在り続けたベテランもFA移籍を決断。新助っ人レアードや西川の3塁起用も視野に穴を埋める。

稲葉篤紀 代替戦力:谷口雄也 浅間大基
稲葉の「穴を埋める」ではなく、若き力の活力で新たな波を起こしてほしい。目の前でレジェンドの多くを学んできた谷口やニューカマーだからこその輝きを放ちうる浅間はそのスター性も含め、外野の一角を担う日が待たれる。


<ドラフト評価とその他補強に向けての展望>
4球団競合の有原を的中させ、5位で去就微妙な宮西の穴を埋める中継ぎ左腕候補として瀬川を獲った以外はオール高校生、来季は実に7人もの高卒選手を陣容に加えることになるわけですが、特に北海道移転後はそういった素材を確実なプランで育成し、毎年のように1軍へと輩出させるサイクルを磨き続けている日ハムだからこそさほどの違和感もなく、手放しで凄い指名だと感嘆させられるし、立田高濱といったところを6~7位という順位で抑えられていることもドラフト巧者ぶりを一段と引き立たせています。
チーム状況としても、西川、中島卓、上沢、中村ら3~5年前のドラフトで獲った高卒選手が1軍のレギュラークラスへと進化を遂げ、「次のサイクル」に入りつつあるところですから、来季に大社選手も含め、岡、石川慎、金平らが1軍出場機会をより増やすと想定すれば、その分も「次の3~5年後」も見据えた次世代の強化・育成に力を入れられる体制は整っていると言えるでしょう。
もちろん、W武田に明白な衰えが顕れ、宮西の去就が微妙な状況だけに、本来はもう少し即戦力(特に左腕)投手を・・・となるところなのでしょうけど、 そこはCSで鍵谷や白村が好投を見せたことも追い風となったのか、また他の補強手段もありますから、適宜穴を埋めるような補強を敢行してくるはず。それは田中賢介の復帰が噂される野手陣も同様ですから、以降の動向を追った上で総合評価の運びと致します。

<その他補強評価>
投手陣
複数年を提示し、慰留に成功した宮西の残留はあまりにも大きいが、流出も想定しながらの交渉が予想されたところ、懸案事項解消のため、ドラフトで指名した瀬川や新助っ人のガラテと言った中継ぎ左腕のピンポイント補強を敢行。都合、左腕の層は厚みを増したと言えそうだ。 
即戦力クラスの加入はこの両名にドラ1有原を加えた3名のみ。ガラテ獲得の経緯もあって、入れ替わりのようにカーターを構想外とした以外は主力クラスの流出もなく、 総じて戦力アップに成功したといえるだろう。
昨季は上沢、中村、浦野、終盤の鍵谷、白村といった若手が台頭する一方、両武田や矢貫、石井、木佐貫らベテランが出場機会を失うシーズンとなっただけに、今季は逆に「2年目のジンクス」を懸念される若手に対するベテラン勢の逆襲が鍵を握りそう。もちろん、斎藤佑、齊藤勝、新垣ら中堅どころの踏ん張りも問われるだろう。

野手陣
稲葉、金子らレジェンド級の大ベテランがユニフォームを脱いだ今オフだけに、新たなリーダー格となるべき小谷野、大引の退団が痛手でないわけはないが、田中賢の復帰により、飯山とともに野手陣のまとめ役を担える存在を得られたのは大きく、新助っ人レアード(右打ち 一・三塁)、ハーミッダ(左打ち 一塁・外野)の2名も的確に補ったため、未知数さも残るとはいえど上位戦線へ食らいついていけるだけの陣容を保つことは出来た。
そして、「ピンポイント」以上にあれこれ獲り過ぎると若手を抜擢して育てるサイクルに変調をきたすとばかり、余分な補強は一切なし。これも実に日ハムらしい泰然自若ぶりだなと。


<2月以降の展望>
主力クラスは複数ポジションに対応できる選手ばかりで、復帰の田中賢介さえ、3Aでは様々なポジションを経験しており、「二塁しかない」という現状ではない。それゆえ、2月上旬段階でもどこをどの選手がという具体像は今ひとつ見えてこないが、その点指揮官のやりくりも選手層をより効率的に広げる鍵となりそうだ。
投手陣では、前DeNA菊地の復帰を目指した入団テストが不合格に終わり、現在は元オリックスのペク・チャスンをテスト中。この球団にしては珍しい6人目の助っ人獲りを模索しているが、要らないものは要らないと言うシビアな球団だけに、ある程度しっかりとしたものを見せなければ契約を掴むのは厳しい。2年間無所属から再起を目論んだ韓流助っ人のNPB復帰叶うか続報を待ちたいところだ。

また、ペクをカウントしない状態で現在支配下の空きは残り3つ。シーズン直前やシーズン中の動きも珍しくない球団だけに、プレシーズンでの結果やけが人などの状況次第ー特に本職自体が少ない遊撃で中島と飯山のいずれかにアクシデントが起こった場合ーでは小幅であれ、何らかのアクションを起こす可能性が高まりそう。


主要選手別分析
ガラテ
<ノルマ>5~6人で4枠を争う外国人枠の競争に勝てるか。貴重な変則左腕にはローテ入りが期待されるも、チーム状況次第で中継ぎ枠転向の可能性も。起用法を厭わず投げ抜く器用さも求められる。

有原航平
<ノルマ>懸念された右肘の経過は順調だが、焦りは禁物で開幕ローテに固執する必要はない。早くにローテ入りの機会を得るも再離脱ではノルマに程遠い。登板数一桁でも来季に繋がる成果を出せれば十分だ。

瀬川隼郎
<ノルマ>高齢ルーキーには1年目からの即戦力が求められる。宮西を追い、石井、齊藤勝、金平、乾らと争う中継ぎ左腕の1枠は激しく、1枠すら与えられない時期もありそうだが、フルスロットルの猛アピールでチャンスを掴む。その気迫が伸び悩む中堅どころへの刺激にもなろう。

レアード
<ノルマ>昨季小谷野から三塁の定位置を奪った近藤が大野、市川がともに怪我でキャンプ2軍スタートとなる中で捕手としての比重を高めており、ソツなくこなせる新助っ人がこの位置に就けるならそれがベスト。
打っては、打率、本塁打数というよりは勝負強い打撃で打点70~80を期待。

ハーミッダ
<ノルマ>近年来日した左の助っ人は「当たればデカイが・・・」というタイプが多かった。5番定着が期待されるだけに、確実性の兼備も求められ、レアードと同じく、ノルマとしては打点70~80が期待される。一塁以外に外野守備にも定評があり、この選手が左翼、中田を一塁に回すプランも。

田中賢介
<ノルマ>他ポジも辞さずとはいえ、やはり本人のこだわりは「二番・二塁」の定位置。渡米以前の数シーズンで失策数が増えていた守備面での貢献度はいかに?

<ブレイク期待の若手投手>
白村明弘
昨季終盤に一軍定着。結果を残して、ポストシーズンでも重要な場面でマウンドを任されるまでになった。シーズン通しての帯同が求められる今季は真の意味でのスタート。権利を残す新人王争いにも割って入る!

<復活期待の中堅投手>
矢貫俊之
13年には57試合登板、オールスター出場も果たしたが、疲労の影響もあったか、昨季は不調で15試合登板のみ。若手の台頭もあって1軍枠をめぐる競争は激しいが、ロングリリーフも厭わずフル回転できる右腕の価値は高い。

<ブレイク期待の若手野手>
岡大海
昨季は開幕一軍入りも、怪我に泣き終わってみれば悔しさばかりが残った。貴重な右のスラッガーは守備・走塁の評価も高く、投げてもドラフト候補と期待された身体能力を誇る。ライトの定位置取りへ今季こそ!

<チャンス到来!のベテラン野手>
飯山裕志
稲葉、金子の引退で中嶋を除いた野手陣では最年長に。若手でひしめくチームのリーダー格として生え抜きの35歳が果たすべき務めは多い。大引が抜けた穴に本職ショートの穴埋めがなく、プレーの面でも定位置獲得へ大きなチャンスが到来している。