IN
高橋光成 投手 ←前橋育英高 ドラフト1位
佐野泰雄 投手 ←平成国際大 ドラフト2位
外崎修汰 内野手 ←富士大 ドラフト3位
玉村祐典 投手 ←敦賀気比高卒 ドラフト4位
山田遥楓 内野手 ←佐賀工業高 ドラフト5位

郭俊麟  投手  ←国際台湾体育運動大
ウエイド・ルブラン 投手 ←ロサンゼルス・エンゼルス(MLB)
エスメルリング・バスケス 投手 ←義大ライノス(台湾)
ミゲル・メヒア 投手 ←Lamigoモンキーズ(台湾)
アンソニー・セラテリ 内野手 ←ラスベガス・フィフティワンズ(米3A)


OUT
ランディ・ウィリアムス 投手
グレッグ・レイノルズ 投手
マイケル・ボウデン 投手
松永浩典 投手
小林宏 投手 →引退
川崎雄介 投手→引退
ボーフィリオ・ロペス 投手
山崎浩司 内野手 →東北楽天ゴールデンイーグルス
コーディ・ランサム 内野手 
美沢将 内野手 →引退
アブナー・アブレイユ 外野手
 



主な退団選手
ウィリアムス 代替戦力:武隈祥太 宮田和希 
昨年も左セットアップとしてフル回転するが、年齢面の考慮や契約交渉の不調もあってか今季限りに。

ボウデン 代替戦力:ミゲル バスケス
守護神として期待されるも結果出せず、後半は出場機会を失う。

<ドラフト評価とその他補強に向けての展望>
本番1週間ほど前に先手必勝で高橋の指名を公表、見事単独指名に成功し、相変わらずの巧者ぶりを披露した。2位で指名した佐野も含め、狙い通りに進められたドラフトとなりました。
欲を言えば3位以降でもう1枚は即戦力投手が欲しかったのでしょうけど、上位がイメージ通りだったからこそなのか、臨機応変というよりは当初の予定通りこの球団ならではの独自路線を粛々と進めた感がありますね。
基本的には3~5年後にどうなっているかという顔ぶれですが、1~3位の3人が良い意味で期待を裏切るルーキーイヤーとできれば尚良しというところなのかなと。

その他補強に向けては、何よりメヒア、炭谷ら流出が危惧された主力の慰留に成功したのが大きく、久々に出て行く選手の心配をしなくても良いオフですから、抜けた戦力の穴埋めに逼迫することもなく、純粋に層の薄い箇所をピンポイントで厚くしていく「補強」に徹せられるのかなと。第一はやはり投手層の上積み。松坂の返り咲きが絶望的な状況なのは残念ですが、入団決定済みの郭を含め、外国人選手に2~3ほどの枠を使った上で、トレード、トライアウトなども企図しながら強化を図りたい。
そして、もう1点は中島の復帰が取り沙汰される内野手の補強。交渉が難航した場合には補強ポイントの三塁手にフィットする存在として、小谷野(もしくは梵?)もリストアップされそうですが、二兎追うものは・・・となる可能性もありますから、そのあたりの的確な舵取りが求められて来るのでしょうね。


<その他補強評価>
投手陣
概ね上記した通りの展開。昨季在籍の3人(育成のロペスも含めれば4人)を総入れ替えし、「郭泰源2世」の呼び声高い、貴重な先発左腕候補ルブラン、守護神候補のミゲル、同じく試合終盤の戦力に期待されるバスケスの4人を新たに獲得した外国人補強がメインの強化手段となった。

野手陣
まさに上記の展望通り、「二兎追うものは~」となってしまい、あろうことか同リーグのライバルであるオリックスに両獲りを許してしまった小谷野、中島の獲得失敗は痛い。セラテリを獲得し、一応のテコ入れは施しているものの、近年の懸案となっている正三塁手の補強において決め手を欠いた感は否めず、また最終的に国内市場からの獲得選手0に終わったストーブリーグ全体の補強動向にも響いたと言わざるをえないだろう。
もっとも、炭谷、メヒアの慰留成功によって、昨季からの戦力ダウン自体はない。投手にしてもそうだが、昨季のようにバリバリの主力が複数抜けたわけではなく、あくまで層の薄い箇所に厚みを加え損ねたということ(3塁にせよ、対応可能な選手自体は多いわけですからね)。
そういった「上積み」の失敗は若手の底上げややりくりで補えると捉えればそう酷評するほどのものではないとは思う。未知数の新戦力だけではなく、投打とも複数の主力が怪我や不調に陥り、指揮官の采配も拙かった序盤の出来で全てが悪循環に陥っていった昨季のようなことさえなければ、Aクラスの地位を取り戻すのは難しくないだろうと見ています。


主要選手別分析
ルブラン
<ノルマ>チームに居ない技巧派タイプの先発左腕。14年にメジャーでも結果を出し、それが西武としては大きい買い物となった総額1億越えの契約にも現れている。二桁勝利はノルマだろう。

郭俊麟
<望外>鈴木球団本部長が「ドラ1以上の存在」と賞賛を惜しまない「郭泰源2世」は1年目にしてエース級の働きを見せ、二桁勝利以上の鮮烈デビュー。外国人初の新人王を獲る。
<ノルマ>悪い癖がないと評される反面、年間通しての戦力として求めるには未知数さも残る。1年目はあくまでローテ5~6番目の存在として見ておくのが無難か。

ミゲル
<望外>高橋朋・増田との3枚看板で終盤の方程式に。
<ノルマ>ロッテのロサや去年の日ハム・カーターのように準セットアップクラスで50試合前後の登板。

バスケス
<望外>力のあるまっすぐを活かし、セットアップとして欠かせぬ存在に。「助っ人中5~6番目」との評価を覆す。 
<ノルマ>せっかくのチャンス到来時にコンディションを崩しているようでは寂しい。二軍が長いケースも予想されるが、少ないチャンスを生かしていくほか生き残る道はないだろう。

 高橋光成
<ノルマ>まずは土台作りのルーキーイヤーではあるものの、完成度の高い投手だけに夏場以降に早くも1軍デビューを果たす可能性も低くない。 

セラテリ
<望外>ユーテリティ性ある守備と俊足が魅力のスイッチヒッター。打でも輝きを放ち、上位打線定着。懸案の三塁にピタリとハマる。
<ノルマ>このタイプに総じて言えることだが、出塁率も含め、打つ方があまりに貧弱すぎては外人枠を充てる意味合いは乏しい。 外人枠の競争も激しいだけに、付加価値の伴った上で常時.250以上の数字は求められる。そもそもの守備・走塁でミスが目立つようなら・・・

<ブレイク期待の若手投手>
宮田和希
昨季は終盤に自己最多の10試合登板、制球には難があるものの代名詞であるキレのあるスライダーを武器に1軍定着への足がかりを掴んだ7年目左腕。ウィリアムス退団で中継ぎ左腕台頭の需要はいっそう高まっている。星野智樹2世のショートリリーフとして芽を出すべく、今季は勝負の年!

<復活期待のベテラン投手>
中郷大樹
涌井の人的補償でロッテからやって来た昨季は思うような投球ができず。最大の武器である伸びのあるまっすぐが蘇れば、12~13シーズンの活躍を取り戻せるはずだ。

<ブレイク期待の若手野手>
梅田尚通
貧打に喘ぐ1軍事情を追い風に7年目で悲願の一軍デビューを果たした左の大砲。再昇格の機を得たシーズン最終盤にはプロ入り初ヒットを豪快なグランドスラムで飾る劇的な一打を放った。二軍時代から見守る田辺監督の期待も大きく、今季は大幅に出場数を増やしたい。

<復活期待の主力野手>
秋山翔吾
昨年は開幕以降深刻な打撃不振に陥り、2軍落ちも経験。中盤以降に盛り返すも、トータルでは到底満足の言うシーズンではなかった。オフにはシーズン前から違和感のあった右ひじ手術を行い、今季の完全復活を誓う。