決まりました。それにしても、今回の選考はなかなかにメッセージ性が強かったですねえ。今回からは補欠校の記載を大幅に省略しようと思ってたのに、こんなことされちゃ、むしろ文量増やさないと対応できなくなってしまいます(苦笑)
もっとも、「マナー重視」と表紙を付された今回の一連の判断、個人的にはさして異論のないところではありますし、事前の展望記事で書いた意味合いとはまた違う形で一般枠選考の余地を意義のある方向へと拡げる(もしくは縮める)道筋になったのではないかなと思っています。
やや気になるのは、もし今回の花巻東や習志野、高川学園が「当落線上」と見られていた今回の戦績よりも上の立場で当日を迎えた場合にどういう判断がなされていたかということで、その点、今回選ぶ側にとって都合のいい秋季結果であったことも確か。「有無を言わせないだけの結果を出せば選ぶけど、そうでなければ補欠にも選ばない」とでも言いたげな今回の選考基準、分かったようでいてどこかモヤモヤする思いが残るあたり、ある意味非常に「センバツらしい」決め方であったとも言えるのでしょう。
だまし討ちのような形で線を漏れざるを得なかった該当校には多少気の毒な気がしないでもないですが、おそらくは昨夏予選の敬遠に対する挑発行為の件が響いたと思われる習志野も含め、「対戦相手への敬意を忘れない」という大前提に立ち返る貴重な機会であってほしいと願うばかり。色々言われることの多い奥島体制ですが、昨春の安楽の酷使に批判が集まったことを受けて即座に昨夏から導入された休養日の設定にせよ、それ以前の体制が手を付けきれていなかった箇所に大胆にメスを入れていく姿勢には賞賛されてしかるべき功績を残しているように感じます。


では、以下まだ選考過程が判明しきっていない状態ではありますが、21世紀枠から順に感想を纏めてみます。



 


21世紀枠 東:都小山台 西:海南 ラス1:大島 補欠①角館②坂出

予想結果は迷いに迷った大島と角館がひっくり返った形。東1番目で小山台という予想も当たったので、まあ上出来ですし、結果も例年よりは順当なところに落ち着いたといえるのではないでしょうか。
ものすごくざっくりとしたカテゴリで書くとすれば「都立初」&「近畿公立枠」&「離島勢(本土復帰60年)」 、よりマニアックに分けると、海南は地区候補中唯一の甲子園経験校、大島は唯一の地区未出場校で九州高野連が長年の慣例を覆して地区未出場校を推薦した初の例でもありました。
また、今回、東・中・西とまんべんなく指名する形式が復活、一方で昨年に続き神宮枠獲得地区に21世紀枠が齎され、九州からは実に6校がセンバツへと出場。そして、「yukiさんジンクス」こと前年補欠地区に本枠が齎される傾向は今年も関東・九州ともに出場で見事に継続となっています。
ちなみに、今回の補欠選出地区は21世紀枠常連の東北&四国。ここに近畿公立枠でも入ろうもんなら、もうその時点で他地区はノーチャンスなんじゃないか(汗)

今年は、展望記事で書いた分析と殆ど齟齬のない結果が出たので、特にこれ以上書くことがありません。ネットで予想をはじめて以降ではもっとも「選考委員会の発想」に近づけた手応えがあったので、来年こそは補欠も含めて全的中を出せればなと。


北海道 出場:駒大苫小牧 補欠:札幌大谷
順当な選出なので、特にコメントなし。

東北  出場:①八戸学院光星②東陵 補欠:①青森山田②角館
高野連が花巻東に厳重注意を与えたケースが秋のラフプレー問題のみならず、ここ数年だけで片手で足りなくなりそうなほどありましたから、個別の是非はともかく、そういった心証の悪さが選考に影響する可能性自体は感じていましたが、補欠からも落とすというのは流石に驚きましたし、予想できるわけもない。
その判断に関する意見は冒頭で触れたとおりですが、次回以降はできるだけ今回の印象を引きずりすぎず、平等な視点で見てあげて欲しいなとは思う。もちろん、同じことを繰り返すようなら一切擁護の余地はありません。

関東 出場:①白鴎大足利②桐生第一③佐野日大④山梨学院大付⑤横浜 補欠:①健大高崎②霞ヶ浦
東京 出場:関東一 補欠:二松学舎大付

展望で触れた通り、横浜が代表になってもまったく違和感はないですし、あくまで予想する勇気が持てなかっただけのことです。結果的には習志野が殆ど選考の埒外に置かれるような形でしたから、だとすれば少なくとも関東5枠目としては横浜が圧倒的有利だったということになりますね。
習志野に関しては、今のところ記事を見まわる限りでは秋にラフプレー等で厳重注意を受けたわけではないようなので、昨夏の件(あるいは爆音ブラスバンドで注意を受けたこともありますが)が原因だったとして、今世代とは関係のない話だけに補欠からも外すというのは幾分厳しすぎる印象も残りますが、何にせよ自分たち本位ではなく、「相手に対する敬意を」という高野連からの至極真っ当かつ厳しい戒めを受けました。「マナー重視」の選考において補欠校にも残れなかったという結果を重く受け止めて、また春から夏に向けての日々を邁進してもらいたいと願っています。

北信越 出場:①日本文理②東海大三 補欠:①地球環境②新潟明訓
妥当な結果・・・と言いたいところなのですが、北陸はどうしてこうなった?マナー面とは関係がないと思うので、まあ明訓にそれだけの魅力があるということなんでしょうね。

東海 出場:①三重②豊川 補欠:①静岡②静岡商 
妥当な結果なので特にコメントなし。

近畿 出場:①龍谷大平安②智弁和歌山③履正社④智弁学園⑤報徳学園⑥福知山成美 補欠:①三田松聖②PL学園

ここも順当な結果。6枠目も成美が実力重視で無難に勝ち取りましたね。
1つだけ、智弁学園と報徳の選出順を入れ替えなかった理由も展望で触れましたが、とにかく「結果」に拘りたい意向がありありと見える今年の近畿地区、改めて総括してみると、そういう年ほど「実力順」の綿密な並べ替えに手を加えてくるはずだろうという結論には達せたはずなので、そこは大いに反省すべき点になりましたね。
正直、海南も含めて全校が初戦を突破しなければいけないくらいのラインナップが揃いました。1校1勝計算の7勝は最低ラインとして残してもらわないと。

中国 出場:①岩国②広島新庄 補欠:①倉敷商②高川学園
四国 出場:①今治西②池田③明徳義塾 補欠:①生光学園②坂出

中国の補欠順以外はきわめて妥当な結果。真っ当な判断がなされたことにホッとした思いが強いです。
ただ、ここも高川がラフプレーの絡みで厳しい状況に追いやられていたのだとすれば、まあ明徳にとってはかなり優位な情勢だったといえるわけですが、それでも倉敷商との比較でさえ、結構際どいと見ていましたから、兎にも角にも四国に比較枠が与えられるという待望の成果に胸を撫で下ろすばかり。

その上でもう1つ気になったのが、なぜ高川はラフプレーで名指しされながら、花巻や習志野と異なり、補欠の2番手には残れたのかという点。程度の問題で多少は緩く見てもらえたということなのでしょうか。

<追記>
コメントでも書いた通りですが、普通に坂出の2位を見落としてました(汗)結果としては予想の項で触れた「21世紀枠の準用」的な解釈があまり使われなかったということだろうし、そうなった時に明徳を上回れない点はまあ想定内だったのですが、今西との試合内容に加え、地域性からも生光よりは上に来るんじゃないかなあという手応えはあったので、21世紀枠ともども補欠2位に留まったのは残念でした。


九州 出場:①沖縄尚学②美里工③神村学園④鎮西⑤創成館 補欠:①日章学園②大分商
神宮枠となった5校目は下馬評通り創成館が獲得。九州で8強入りも、不祥事により表彰を受けた21世紀枠推薦を辞退していた早稲田佐賀は一般枠でも補欠2番手にさえ入れずという結果になっています。