では、前回の続き(?)から。あくまでざっくりと纏めていくということなので、個々のより細かい特徴・経歴等を知りたければ別のところで調べてくださいね。

鳥栖、今季レンタル加入の林彰洋を清水から完全移籍で獲得! 
これはデカイですね。実際に仙台がどこまで動いていたかは分かりませんが、ともかく途中加入から懸案の守備力向上に寄与し、昨季後半巻き返しの原動力になったGK林とCB菊地をしっかり完全移籍で抑えられました。その他の補強も順調ですから、あとはやや決まっていない豊田の残留さえ決まれば、今季は再度のトップ5入りも見えてくるかもしれませんね。

G大阪、新潟GK東口を獲得!
長く待望していた代表クラスのGKにユース出身選手でもある東口を確保、G大阪が昇格年度でのJ1制覇へ着々と戦力を高めています。
その東口ですが、今季9ヶ月に及んだ長期離脱から復帰するや、後半戦快進撃を演じたチームのゴールマウスを固く守り抜きました。非常に総合力の高いキーパーですが、長短のフィード能力・精度はとりわけJ屈指のものがあり、きっちりとしたコンディションで来季を迎えれば、逆転でのW杯メンバー入りも十分視野に入ってくるのではないでしょうか。

新潟、京都から今季富山でプレーの守田を完全移籍で獲得!
東口を失った新潟は12シーズン途中から1シーズン半、レンタルで富山に加入していた京都保有の守田を獲得。23歳と若いものの京都時代にJ1での出場も経験しており、富山でも守護神としてコンスタントに出場を重ねるなど経験は十分。もちろん、新天地では絶対的な地位は約束されておらず、ベテラン黒河らとの定位置争いからスタートすることにはなりますが、向こう3~5年ほどを見据えれば新潟らしい好補強になったと思います。

富山、福岡から水谷を完全移籍で獲得!
守田を失った富山は福岡から水谷を獲得。奇しくも京都時代には守田と定位置争いを演じたベテランで、今季古巣福岡に復帰するもアキレス腱断裂の大怪我で離脱を強いられていました。
ただ、終盤には復帰しましたから、おそらく開幕云々は問題ないでしょう。水谷といえばファイター、ファイターといえば水谷ということで、下位低迷から抜け出したい富山にとって、貴重な経験とメンタリティを伝導する恰好の存在になることでしょう。

福岡、大分から清水をレンタル獲得!
水谷を失った福岡には神山という前回のJ1昇格にも貢献したベテランGKがいるのですが、それでも水谷を獲ったくらいですから、やはり抜けた分は補いたい・・・ということで、昨季大分でJ1の舞台にも上がった清水をレンタル移籍で補強しています。大分では2シーズン続けて丹野と熾烈な定位置争いを演じた清水ですが、今季は新天地での挑戦となりました。
昨季は新潟戦で珍しい形のミスを犯してしまい変な意味で有名になってしまい、一昨年もシーズンの殆どでレギュラーを張りながら最終盤の怪我で、一番目立つ時期の活躍では丹野の後塵を拝するなどツキのなさも感じるところではありますが、新天地では払拭するような働きを見せてもらいたいもの。神山との定位置争いを制するだけの力はあります。

大分、鳥栖から室を完全移籍獲得
清水を放出した大分は林彰洋の残留で人数に余裕ができた鳥栖から室を完全で獲得。ここ2~3年は怪我に泣き続けていますが、J2時代は主力クラスの一角だった選手で、あの09年最終節セレッソが劇的な逆転負けでJ2優勝を逃した試合にも出場していました。
怪我さえ良くなれば丹野と遜色ないタレントでしょう。新天地での再起を期待!


ってことで、いわゆる「玉突き」が続いているとはいえ、各クラブ抜けた分の補填としては十分なタレントを確保できているのではないでしょうか。次回は川口(前磐田)~藤ヶ谷という流れから入って行きたいので、川口の動向が定まってからにします。