例年通り21世紀枠候補の前提的なお話は先発記事をご参照ください。

<21世紀枠> 東:都小山台 西:海南 ラス1:角館
先に結論から書くと、東が都小山台、西が海南、そしてラス1で角館という予想にしました。一番抜擢に悩んだのは小山台だったのですが、やっぱり近年の選考傾向を思えば、テーマ・話題性の大きさとして「都立初」はデカイのかなあ・・・と。
正直、最初は半信半疑のところもあって、地区候補にさえ入れていなかったわけですが、そこはコチコチにならず、都レベル、さらに地区レベルと推薦されていく中で、その公表されている推薦理由や報道のされ具合を実際に見ていきながら実感を強めつつ、去年の土佐が「私学初」の冠を県・地区レベルから積極的に推していった流れともすり合わせて最終決定させました。
また、選出順位に関しても、ここ数年の流れを踏襲し、テーマ・話題性の大きいチームから優先されていくということで、上記の通り、まず都小山台を東の1番手としています。

続いて西は、先発記事で示唆した通り、結論ありきなところも否定しませんが、海南の個性が他の3校を大きめに凌駕しているということでスンナリと決定。 

そして、最後にラス1枠として、寒冷地の困難克服、県優勝・地区8強の今秋実績、今夏県準優勝をはじめとする近年実績といった先発記事でも触れた「総合力型」の特性を有する角館を。
補欠校として、角館には及ばないながらもバランスの取れた推薦理由を有する①大島伊勢の選出を予想しました。





 


 <一般枠>

北海道 出場:駒大苫小牧 補欠:札幌大谷
優勝の駒苫が出場、準優勝の札幌大谷が補欠でスンナリ。

東北 出場:①八戸学院光星 ②東陵 補欠:①花巻東 ②青森山田
優勝の八戸学院光星は確実。揉めるのは決勝で大敗の東陵と4強で光星と互角に戦った花巻東の比較。ただ、まあ原則としては、あくまでファイナリスト2校優先。菊池や大谷でもいれば話は違ったでしょうけど、東陵が震災で被害のあった気仙沼市の学校であることを考慮しても、逆転の可能性は低いかなと。
ということで、補欠1位に花巻東が回ります。2位は地域性で少し懸念はありますが、8強勢にも決め手はないので、スンナリ青森山田としていいでしょう。

関東 出場:①白鴎大足利 ②桐生第一 ③山梨学院大付 ④佐野日大 ⑤習志野 補欠①横浜 ②霞ヶ浦
東京   出場:関東一 補欠:二松学舎大付

特別な年であった13年を経て、「21世紀枠含めた東京勢3校出場!」という見出しがメディアに踊るイメージも浮かんだのですが、 どうしても千葉・埼玉・神奈川から出場校0という異例の事態が回避されるであろうという大勢を覆しきれず、大方の予想通りの順番に落ち着きました。東京の準優勝が早実だったらまた違っただろうけど
落とすには忍びない成績の二松学舎大付を引き上げるとすれば、佐日を落として習志野を上げるという選択肢も採れなくはないけど、流石にないかな・・・
で、本題の関東5枠目争いですが、横浜に地力がある(もしくは秋の結果は故障者が多く本領を発揮できた成績ではなかった)と評価出来るだけの材料はいくらでも揃っていますから、戦績だけで見て通常習志野優位とされるであろう下馬評がひっくり返る可能性は十分にあるでしょう。管理人にはそこまでの勇気がないので習志野のままで行きますが、仮に横浜選出という結果になったとしても、個人的な違和感はさほどありません。

北信越 出場:①日本文理 ②東海大三 補欠①北陸 ②地球環境
ファイナリスト2校をスンナリ選出。補欠は実力面・戦績面に大差がないという前提の上で地域性の比較を加え、北陸地球環境の順に。

東海 出場:①三重 ②豊川 補欠①静岡 ②静岡商
ここもファイナリスト2校の選出に関しては議論の余地なし。補欠順も4強のスコアから静岡の優位は揺るがず、むしろコールド負けの静岡商を外して他校を・・・としたいところですが、この順位であえてコネコネさせる必要も感じないのでそのまま行きます。

近畿 出場:①龍谷大平安智弁和歌山履正社報徳学園智弁学園⑥福知山成美 補欠①三田松聖②奈良大付
海南の可能性を排除したことで残る問題は福知山成美三田松聖の比較のみに。福知山成美は安定感のある石原投手を中心としたディフェンス力の高さ、三田松聖は初出場がかかるフレッシュさが最大のアピールポイントになりそう。一方、成美は8強で自身を下した報徳が4強でコールド負けしていること、三田は0-5で敗れた(成美の8強は0-1)8強のスコアがネックとなっています。
非常に難しい比較ですが、今季は近畿勢が春夏とも惨憺たる成績に終わりましたから、捲土重来を期す来季は傾向として地力優先に触れると見て、総合力に勝る福知山成美の優位としました。

<追記>
コメントいただいてそういえば書き忘れてたと思い出しました。近畿4番目と5番目の順位は4強で智弁和歌山にコールド負けの報徳学園と優勝の平安にロースコアの1点差ゲームの智弁学園ということで十分に入れ替わる可能性はありますよね。もちろん、そのへんも考慮したのですが、ある程度精密にそのあたりを判断していく年があれば、割と無批判に上位校から並べるような年もありで、あまり一貫性を見出だせないんですよね(汗)
去年も、大阪1位で優勝校に接戦負けの履正社が、4強コールド負けで大阪2位の桐蔭を上回れなかったりしてるので、あえて、テクニック的な組み換えはせず、そのままの成績順で通す予想としています。

中国 出場:①岩国広島新 補欠:①高川学園倉敷商
四国 出場:①今治西池田坂出 補欠①明徳義塾生光学園

先に断っておきますが、管理人は明徳アンチではありません(苦笑)それどころか全国好きな高校10傑に入ってますよ。もし、選手権出場校予想で12年連続同校を指名した管理人がアンチになるなら、世の高校野球ファンの9割以上は明徳アンチでしょうからね。

・・・という前提の上でなぜ坂出かというと、「21世紀枠的思考の準用」とでもいいますか、一番わかり易い例えが前回の「絆枠」山形中央だと思いますが、前回の尚志館、前々回の宮崎西のようなケースも含めて21世紀枠候補であるかどうかを問わず、そういう素養のあるところに下駄を履かせて多少の不利は飛び越えさせてしまう選考は着実に一般枠でも広がりつつあります。
今回、坂出と比較対象である明徳、あるいは中国3枠目候補である高川や倉商との関係性を上記3校が出場を決めたケースと比較し、ハードルの高さで並べれば、宮崎西≧尚志館>坂出≧山形中央という感じですから、一応は名前の消えた絆枠が「発想」として生き続け、より強引な一般枠選考を可能にしているかどうかがある意味ダイレクトに問われるケースとなるのかもしれません。
四国大会で坂出が優勝した今治西をもっとも苦しめ、明徳は4強入りしながらその今西に0-4の完敗を喫したという構図があるにせよ、あくまで通常の観測ならば、明徳>坂出は揺るがない。個人的な希望としても、原則どおり大した比較にもならず明徳が上がってくれる方がよほど嬉しいのですが、予想として考えた時に、なかなかこの形を拭い去ることができず、あえてこの変則的な形で攻めることとしました。

で、四国のファンとしてさらに目を覆うシチュエーションなのが、これだけの状況にも関わらず、四国側には再三問うた地域性を平然と無視して高川、あるいはよもやの大逆転を果たした倉商が中四国5番目の枠を掴むこと。
もし、今回の戦績でそういう結果になるのだとすれば、もはや怒ることもしないので、ただただ来年からはシンプルに「中国3・四国2」を一般枠の枠数として確定させていただければと思います。余計な期待をしなくていい分、よほどスッキリしますから。

あ、そうそう池田の一般枠についてですが、これはもうまったくもって安全圏と見ていいでしょう。21世紀枠地区推薦の議論の中でも、冒頭で「徳島さんも、そんな心配しなくていいからw」とばかりにみんなで秋の健闘を褒め称えた上、予め最終候補からは外すという措置が取られたようですね。

九州 出場:①沖縄尚学美里工神村学園鎮西⑤創成館 補欠①日章学園②早稲田佐賀
4強までは異論なく、5枠目も早稲田佐賀が不祥事で21世紀枠推薦を辞退した件が一般枠にも波及するのを避けられず、もともと戦績面でも半歩前に出ていた感のある創成館の2年連続出場が有力となったか。
早稲田佐賀に関しては、実際問題どこまで影響するものなのか、あるいはこれから一般枠でも同様の措置を取らざるを得なくなるのか、現段階では不透明な所も多いので、ひとまず当り障りのない場所に置きつつ、今後の情報を見ながら発表までの間に変更していく可能性もあることは言及しておきます。