とりあえず13シーズン分はこんなところで完了となります。何かと不徹底な部分もあり、当初の意気込みほど論点のハッキリしたものには出来なかったので、次年度分はオリックスのところで書いたような構成でまずは明確性を担保させる仕上がりにできればと考えています。

※シーズン前時点とは異なり、満点は120点としています。 


シーズン前時点の補強戦略記事はこちら

まずは、上記記事の期間外に異動した選手の纏めから。

※1月ver時点で入団テスト中のアブレイユは名前のみ記載も採点対象外のため、再度下記リストに記載します。


IN
ミチェル・アブレイユ ←モンテレイ・サルタンズ
ジャスティン・トーマス ←サクラメント(米3A)

OUT
ダスティン・モルケン


ドラフト評価 100点→90点
「二刀流」の行方が注目された大谷の1年目、意見は人それぞれあるでしょうけど、出た成績について率直な感想としては、「普通にすごい」の一言。開幕前投打ともこの水準の成績を残せると予想できた人は少数だったと思うし、これによって、2:8くらいで否の多い印象がある二刀流の賛否に関する議論も一段バージョンアップした視点からなされるようになってきた。その詳細についてここでは触れませんが、ともかく彼の挑戦は球界において常に長く培われてきた「常識・定石」との隣合わせの中で続いていくことになります。もちろん、最終的にどういう方向へ向いていくか予測することは出来ませんが、あくまで個人的な希望としては、適宜必要な修正を経ながら・・という作業は求められるにせよ、前例のない純粋にワクワクさせられる挑戦、ぜひともその先を見届けたいという思いが強いですね。
2位以下では、森本宇佐美の高卒コンビが恒例通り多くファームの出場機会を与えられ(ちなみに、ハムの高卒野手に関しては、原則として今季の成績は度外視、その結果を受けての2年目である程度しっかりした数字を残せるかどうかを重要視しています)、大社世代の即戦力投手4人では、鍵谷が主に前半、河野が主に後半で中継ぎとして多く登板機会を得た一方、新垣屋宜は鳴かず飛ばず。思った以上に主力投手陣にガタが出たシーズンだっただけに、2人だけでなく中村、大塚、斎藤佑、榎下、乾あたりの若手・中堅クラスを思うように底上げしきれずにいる現状がモロに響いたところもありましたね。。

点数としては、1月verの100点は戦略的成功という意味合いも大きかったですから(次年度分からはより連続性として特化した形に修正します)、短期的評価となる1年目時点では下げることになるだろうとは思っていましたが、大谷が予想以上にやったことで最低限に留められそう。新垣、屋宜の不調も、最下位指名で力戦した河野の分で補ったということで、最下位に低迷したことを差し引いても10点マイナスくらいで済ませられるかな。

その他補強評価 85点→85点
大きめの戦力変動があった上、最下位という結果に終わったことだけを見ると、いかにも悪い点数になりそうな雰囲気ではあるのですが、ただ、ここもどちらかと言うと、ベテラン勢の不振と若手・中堅クラスの「もう1年遅ければ」感が否めない、今一歩の力不足という現有戦力の問題点に起因するモノのほうが大きい印象で、こと補強という観点で言うなら、年間通して層の薄かったローテ陣と金子の衰えによって適材を欠いていた遊撃の座に木佐貫大引がいたことの意味はきわめて大きく、(赤田ももっと使われていい気がするくらい体自体は動いていたかなと・・・)入団テストで加入したアブレイユに至っては、予想・期待を大きく上回り、ホームランキングの座に輝いたわけですから、ローテのコマ不足解消のため途中加入のトーマスがさっぱり勝てずに終わったことを差し引いても、到底「失敗」にはなりえないレベルでした。
最下位という結果に関しては、既述通り、当初の見込みから比べて、「誤算」とせざるを得ない思惑外れの「幅」が大きく、その穴を修正しきれなかった結果ということでしょうから、決して潤沢な資金を擁するわけではない球団の特性としてもある程度やむを得ないものであったと思いますし、また、順位の割にというか、そこまで悲観するような借金の数でもありません。若手選手も依然順調なサイクルで輩出されていますから、来季は平然と上位争いの一角に名を連ねてくるはずで、きっちりそういう結果に戻していけるならば、補強策という観点から見ても、さほど大きなズレを生むことなく、前へ進んでいけることでしょう。

総合評価 90点→85点
マイナスをつける箇所はトーマスと新垣、屋宜のルーキーコンビくらい。補強策という尺度だけで見るならば、「さすが」の存在感を示したのだろうと思います。ただでは起きない球団の底力を見ました。
新シーズンに向けては、1位抽選を3度外した今年のドラフトもなんだかんだで上手いことやりましたし、その他部分でもアブレイユ以外は総入れ替えの外国人選手事情(既に新加入3選手の名前は出ています)、FAで流出した鶴岡の人的補償など見どころの多い流動的なストーブリーグをいかに乗り切っていくか、大いに注目しています。トレードも既に成立済みの2件に加え、追加の構想があるのかどうか、気になりますね。


主な新加入選手の今季成績

BEST!
ミチェル・アブレイユ .284 31 95(138)

GOOD!
木佐貫洋 9-8 3.66(24)
大引啓次 .266 3 32(120)
大谷翔平 3-0 4.23(13) .238 3 20(77)
河野秀数 0-2-11H 2.23(33)
鍵谷陽平 2-3-5H-1S 3.33(38)
赤田将吾 .273 2 12(57)