今回で5球団目。セリーグ分が終われば、いったん小休止で九州場所の予想や今季のストーブリーグ動向に関する雑感、神宮大会の予想等進めていければと思っています。

※シーズン前時点とは異なり、満点は120点としています。 

シーズン前時点の補強戦略記事はこちら 


まずは、上記記事対象期間内の異動に関する纏めから。


IN
ブレイン・ボイヤー ←ロイヤルズ(MLB)
高山久 ←西武(トレード)
林啓介 ←育成選手から支配下へ昇格
狩野恵輔 ←育成選手から支配下へ昇格

OUT
川崎雄介 →西武(トレード)


ドラフト 100点→100点
藤浪の二桁勝利は1月verにその示唆を残した通り、個人的には決して「想像以上」ではなかった。起用法に対する配慮も、これで文句が出るならただのアンチ認定で問題ないだろうというくらいに行き届いていたと思うし、まずは順調なルーキーイヤーを送ることが出来たのではないかなと。言うまでもなく大事なのはこれからですが、精神的にも肉体的にも着実に進歩している時期を謳歌しているかのような余裕さえ感じる秋季キャンプの動向を見ても、頼もしさは増すばかりです。
あとは、2位以降の選手に、1つ2つ予想以上のものがあれば、100点越えも可能だったのですが、北條にせよ、小豆畑にせよなかなかに苦労を味わったルーキーイヤーだったよう。ただ、故障上がりの金田緒方も含め、藤浪以降は基本的に2年目以降の台頭を見越した指名でしたから、来年、そして3年目時点の評価でどういう評価をつけられるかが本題。緒方あたりはチームに少ないタイプの外野手として秋季キャンプでも注目を集めているようで、来季注目の1人となりそうです。

その他補強 85点→78点
大きなプラスとなったのは西岡。プレー、パフォーマンス両面で開幕から絶好調。チームの開幕ダッシュおよび前半戦での上位躍進に大きく貢献し、昨季5位に沈んだチームの雰囲気を大きく変えた。
一方、故障やそれに伴う成績の降下に苦しんだ後半は、チームも低迷。金本知憲、藤川球児ら看板選手が去って間もない阪神タイガースを1年にして「西岡のチーム」にした、そんなシーズンだったように感じました。来季で30歳とまだまだ年齢的には若いものの、体調面の不安は否めず、来季はフル稼働のための負担減も見込んで、今季も数試合守備についた三塁へのコンバートも視野に入れる。

一方、西岡とともに補強の目玉となった福留は不振のシーズン。開幕当初は中軸に座り、打率2割弱ながらも要所での一打が目立ち、守備面でも貢献度は高かったが、GW期間中に負傷し、約3ヶ月の長期離脱。その後も故障を繰り返し、ついに満足なパフォーマンスを発揮することが出来なかった。来季はもはや定位置を約束されない立場で来季で37歳という年齢的にも厳しいシーズンとなる。
また、打線では新外国人のコンラッドも大外れ。阪神助っ人史上はじめて1つの打点も残せずに1年でチームを
去ることになった。ボールの件が予めわかっていれば、ブラゼルを放出しなかったのに・・・という阪神ファンのぼやきを何十回も聞かされました(苦笑)
FACランクで獲った日高に関しては、藤井彰が思った以上にバッティングで結果を残し、昨季と比べ離脱もなかったですから、出番が回ってきにくい事情はありましたね。日高自身もさすがにバッティング面では存在感を発揮し、守っては榎田先発時の捕手として起用されましたが、インパクトには欠けるシーズンでした。ただ、来季も代打兼リザーブの捕手として出番は多くあるはず。

投手の補強に関しては、広島とはまた微妙に意味合いが違いますが、藤川の分の補強を試みるも五十嵐の獲得失敗などで補いきれず、不安いっぱいの開幕だったベテラン陣中心の中継ぎ陣が想像を遥かに超える快進撃。加藤、安藤が左右のセットアップ、福原が抑えとして通年投げましたから、嬉しい誤算である一方、もっと多く訪れるであろうと予想していた若い投手の出番がなかなか回ってきにくかったのも事実。今季、松田くらいしか若手投手が伸びなかったと叩かれますが、上位争いをしている中で、抜擢の判断が難しかったというエクスキュースは考慮されて然るべきだったように思います。
そういうチーム状況でしたから、開幕後の新戦力として、コンラッドの代わりに加入したボイヤーにしても、獲ってくる判断は当然なのですが、なかなかいい場面で使う機会を持てないまま、中途半端な扱いに終始した印象でした。今オフどこまで戦力補強による投手陣のテコ入れが進むかですが、いずれにせよ中継ぎ陣の勤続疲労は必至ですから、素質の高い選手は多い既存の選手の中からも、秋山や白仁田を本格的に後ろで回すなり、持て余さない用兵が必要になるのかなと。

点数としては、西岡の存在で成績以上のプラスがあったようには思えますが、冷静に見ると福留やコンラッドの不振は、得点力の点において開幕前の青写真に大きな影を落としたとしか言いようがなく、上がり目を見出すのは難しい。投手陣の補強に手が回らなかった点は結果オーライに持ち込めたとはいえ、ダウン査定はやむなしか。

総合 92点→89点
平均ダウンとしてはいるものの、西岡と藤浪の加入はとりわけ前半戦の好成績において大きな好印象となっただけに、福留やコンラッドのマイナスが短期的なものであることに比べ、彼らは長く戦力として活躍できる選手であることを考慮しても、長期的に見れば十分プラスを見込める結果だったのではないでしょうか。


主な新加入選手の今季成績

BEST!
藤浪晋太郎 10-6 2.75(24)

GOOD!
西岡剛 .290 4 44(122)

日高剛 .289 2 7(44)
福留孝介 .198 6 31(63)
ブレイン・ボイヤー 3-1 2.67(22)
ブルックス・コンラッド .175 0 0(24)