では、何分手探りではありますが、補強総括の記事の方もスタートさせていこうかなと。2軍まで詳しく見て行ってたらキリがないので、あくまで1軍の成績に焦点を絞った構成としています。また、育成選手は支配下昇格の時点で「新戦力」としてのラインナップに加えることとします。

※シーズン前時点とは異なり、満点は120点としています。 

シーズン前時点の補強戦略記事はこちら

まずは、上記記事の期間外に異動した選手の纏めから。


IN
田中雅彦 捕手 ←ロッテ(トレード) 
クリス・ラルー 投手 ←パイレーツ(MLB)
徳山武陽   投手 ←育成契約から昇格


OUT
川本良平 捕手 →ロッテ(トレード)


ドラフト 75点↗100点 
故障者続出の中で守護神に座り、大車輪の活躍を見せたドラ1石山と年間通してローテに定着し、いきなり最多勝のタイトルに輝いたドラ2小川。オールスターにも揃って出場したこの2人が居なければ、今季のヤクルト投手陣はより厳しい台所事情を余儀なくされたことは間違いなく、まさしく救世主と呼べる活躍でした。そんな2人を花形の上位指名で確保したドラフトだけに、下馬評では低めに抑えていた点数も1年目終了時点として、大きく上積みすべきでしょう。おそらく、この点について、「見ろ、俺の言うとおりだっただろう」と胸を張れる人はファンの方の中にもほとんどいないんだろうなあ・・・
3位以下では、4位の江村が1年目から31試合に登板、広島・前田智徳への死球で成績以上に有名になった感もありますが、貴重な左のショートリリーフ候補として、1年目としては及第点の出来か。7位の大場も5試合に登板し、2年目以降の飛躍が楽しみ。ともに、制球面の不安は否めませんが、「荒れ球」として克服していくことができれば、5年後を見据えても貴重な中継ぎとして貢献できる可能性はありそうです。
また、6位の谷内も大卒野手はまずは多く2軍の実戦経験を・・・という伝統的なスタンスを持つチームですから(そして、2年目に1軍でそこそこの実績を残せない場合はあまりそれ以降が明るくないイメージも)、来年どれくらいやれるかに期待したい。
「3年後」記事に向けての展望としては、やはり1~2位の2人が大活躍のルーキーイヤーを経て、どうなっていくかが最大の注目ポイント。石山も基本的には先発として考えているでしょうし、来年はそっちで観てみたい。

その他補強 80点→80点
ほとんど動きのなかったオフにそれなりの高得点を与えたのは、バレンティンミレッジに対する長期契約締結によるものが大きかったのですが、懐疑的な見方も多かった中、他球団への流出阻止のために打って出た「賭け」が奏功し、バレンティンが周知の大活躍。「生涯ヤクルト」宣言も飛び出す優良助っ人を中期的な戦力として(しかも極端な年俸アップを回避した上で)計算できるメリットは計り知れない。
まあ、ミレッジの方は微妙な感がアリアリなわけですが(汗)

ただ、純粋な新戦力の総括としては、ネガティブなものにならざるを得ないでしょう。藤田はシーズン終盤まで1軍戦力として頑張り、極端に打たれた感じもないので戦力外は意外でしたが、役割的にはビハインド時が中心、岩村も成績的には上向き、随所には往時の迫力を思い起こさせるものがあったながら・・・というところでした。また、開幕直前に川本とのトレードで加入した田中雅も、相川の故障で中村と併用される時期があったものの、本塁クロスプレーで阪神・マートンにタックルを受け長期離脱。存在感を発揮していた矢先だっただけに、チームにも本人にも痛い負傷でした。
さらに、投壊状態のチーム状況を救うため5月に加入、6月に初登板を果たしたラルーも鳴かず飛ばず。1つも勝てず、わずか5試合の登板に終わったのは誤算だった。また、育成2年目にして支配下昇格、即5月に初登板を果たした徳山も先発4試合を含む5試合を投げ未勝利に終わったのは残念。もっとも、こちらはまだまだ伸びしろのある投手だけに、来季の飛躍が楽しみだ。

総合 77点↗90点
石山、小川の活躍、さらには長期契約という賭けが実ったバレンティンの56HRとポジティブな要素が多く、少なくとも補強戦略という面から見れば、アップ査定が妥当でしょう。その他で新加入の選手の成績はたしかに芳しくなかったですが、それが今季の低迷における直接の原因であるかといえば、決してそういうわけではないですからね。。とにかく、主力にここまでけが人が出て、しかもそれ以外の主力級も複数極度の不振に陥ってしまっては、巨人やソフトバンクであれ、補強だけでそれを補うことなど到底不可能だったでしょう。

主な今季新戦力の成績 

BEST!
小川泰弘 16-4 2.93(26)

GOOD!
石山泰稚 3-2-21Hー10S(60)

江村将也 3-0-4H 5.40(31)
徳山武陽 0-2 4.42(5)
藤田太陽 0-0-1Hー1S 1.93(20)
田中雅彦 .244 0 0(23)
岩村明憲 .246 3 17(75)

クリス・ラルー 0-0 9.00(5)



ウラディミール・バレンティン .331 60 131(130)
ラスティングス・ミレッジ .251 16 49(96)