まず、日程面についての確認ですが、交流戦は基本的に

第1週 (月) 火‐水 (木) 金‐土‐日‐月
第2週 (火) 水‐木 (金) 土‐日 

の順繰りで行われ、リーグ戦の時期と比べれば先発投手の数を少なく抑えることが出来る。カープで言えば中5日で回るバリントンがこのまま行けば交流戦2カード目の金曜日に登板することになり、その次は木曜、次が水曜と組んでいけば、大体上の週で5人、下の週で4人の先発投手だけで、ローテを回していくことが出来る。

例 上の表の火から順に 
マエケン‐中村 バリ‐大竹‐野村‐マエケン(中5)
中村(中6)‐バリ(中5) 大竹(中6)‐野村(中6)
マエケン(中7)‐バリ(中5) 中村(中8)‐大竹(中6)‐野村(中6)‐マエケン(中5)

エース級の質は高いもののコマ不足にあえぐカープにとってはチャンスの多い時期ですし、久本をロングに回せることで後ろの層も厚くなりますから、彼や今井が試合を作りなおす役割、河内や間もなく1軍復帰できそうな梅津がショートリリーフのスペシャリスト、そしてソコロ、今村でミコに繋ぐという輪郭を描くことができる。先発5人、ロング2人、ショート2人、セットアップ2人、抑え1人の12人。
総力戦マニアの野村監督でもDH採用の試合では先発を引っ張るケースが多くなるでしょうから、おそらく12人で枠をとっておけば基本的には足りるはず。とにかく、場当たり的な起用ではなく、しっかりとしたプランで陣容を組み立てていくことに尽きます。

先発
右 1軍 バリントン 前田健 大竹 野村
次候補   武内 中崎 小野

左     中村恭 (久本)
次候補 戸田 斎藤 篠田

故障の影響が懸念された大竹マエケンでしたが、大事には至らず、ローテを1度飛ばしたのみで順調に復帰。バリントンを含め、柱3枚でどれだけ貯金を作れるか。ここに今季3試合先発登板し、プロ初勝利を挙げるなど及第点の内容を続けている中村恭と交流戦前最後のカードで復帰即先発登板を果たす野村が加わっての5枚。ここまでローテを守ってきた久本は5月6日~のDeNA戦以降はリリーフに回っていますが、上記5枚に不調やアクシデントが発生すれば再度ローテの中に組み込まれていく形となりそう。
あるいは、久本の役割をこのまま動かさず、2軍でローテ調整を重ねる篠田戸田齋藤武内、今季先発3試合も不振で2軍降格の中崎、8日の2軍戦で移籍後初登板初先発の小野らをコンディション次第で起用していく可能性もありえるでしょう。



中継ぎ
右 1軍   今村 中田 今井 福井 ソコロビッチ
次候補   梅津 上野 岸本 横山 小野
故障者   永川

左 1軍  河内 久本
次候補   菊地原 江草 大島 金丸 岩見

抑え ミコライオ(右)

上に全部書いてしまいましたが、まあそういう感じで(笑)漸く1軍の戦力となったソコロビッチがどれだけやれるか次第で、しっかり今村ミコの前でハマるなら全体の運用しやすさも増していきますし、さらに故障で短期の離脱も既に実戦復帰している梅津も加われば、チームにとって悲願とも言える「左殺し」として抜群の投球を続けている河内も含め、バリエーション的にも層の厚い陣容が完成します。そうなった時、現状1軍にいる選手のうち、福井中田の1軍残留が厳しくなってきますが(というより、次カードの中日戦で野村の昇格に伴いどちらかが降格となってしまいそう)、彼らもそれはよく分かっていると思いますから、なんとかビハインド時のロングが中心の登板機会の中、安定して0で抑え、かつ余計なランナーを出さないというタスクを実践させていってほしいもの。

交流戦開幕以降の陣容予想 ※ある程度長いスパンを想定し、人数的にややふくらませて書いています。

先発  バリントン 大竹 前田健  △中村恭平 野村 小野 △久本
中継ぎ  今村(セットアップ) △河内(ショート)梅津(ショート)ソコロビッチ(ショート)福井(ロング)中田(ロング)今井(ロング)△久本(ロング) 
抑え  ミコライオ