多方面要素複合系。ブログ 新館

5年以上続いた多方面要素複合系。ブログ(http://bit.ly/dnktQj)の後継ブログ。基本的に更新スタイルに変わりなく、スポーツ観戦と企画もの記事、予想記事等が中心、隙間の時期に音楽関係の記事を更新できればと考えています。

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第97回選手権奈良大会特集 注目選手紹介 投手編(2)

秋~春を終えた2015シーズンの奈良県、投手というカテゴリの中で最大の驚きを提供しているのは秋8強、春4強入りと古豪復活の機運を高めている御所実の2年生エース山本(右腕)だろう。昨夏の時点で181センチ、84キロという恵まれた体格。無論、現状その域にはないですが、投球フォームなどは秋山拓巳(阪神)の高校時代(秋山は3年になってから振りかぶって投げるのをやめたので、その前の時点ということですが)を彷彿とさせるところがあり、また春以降リリーフ役に回ったことで、「御所の大魔神」とでも言うべき風格さえ漂ってきた。そう、この投手の何よりの魅力はピンチを迎えようと、表情も制球も変わらず、自分の投球に徹することが出来る下級生離れしたマウンド度胸です。
球速は意外に130キロ前後くらいのようで、空振りをバンバン奪うというよりも見るからに重そうな球質でバットを押しこんでいく。変化球はスライダー(横)とカーブが主な球種、このタイプの割に制球が良いので、カウントも稼げますし、上手く打者のタイミングを外して、ゴロを打たせることができるのも魅力ですね。
今後、ストレートの球威・球速を増し(常時140キロ前後くらい)、落ちるボールの習得など投球の幅を広げ・・・といったいっそうのスケールアップを遂げていく必要はありますし、牽制、クイック、フィールディングなどにも磨きをかけていって欲しいですが、残り1年でそれらをクリアしていき、県を代表する投手へと育っていく可能性は十分にありそうです。
その山本くんを追うように急成長してきたのが1学年先輩の右腕藤田。この春先発投手として全試合に先発。殆どの試合で5~6回くらいまで投げて試合を作り、リリーフ役の山本に繋ぐ好投。昨年のセンバツに出ていた報徳・中村くんみたいにいい感じでバラつくのが踏み込みを許さない要因になり、また配球的にもそこをプラスに作用させながら小気味良く投げて翻弄していく上手さが有ります。
ただ、これも去年の中村くんとよく似ているのですが、3巡目くらいになってくると逆にストライクが揃うような形になって対応を許し始めるので、そこで山本くんへの継投というケースが定番になっていました。決して遅きに失する事なく的確なタイミングで決断していく監督さんの嗅覚自体は確かながら、あえて言うならイニング途中ではなく、もう5回なら5回でスパッと代えてしまうというのも1つの作戦なのかなという気もしたり・・・
その点は春の戦いを経て、夏にどうなっていくのか注目しているポイントだったりします。


次は春準優勝の橿原学院。春はいずれも3年生の4投手が投げましたが、軸になるのは下級生の頃から経験豊富な扇本樫田の両左腕。個性という意味では制球にやや難がありつつも、縦スラの切れがよく空振りをとれるエースナンバーの扇本くんに分があり、一方の樫田くんはまとまった好投手タイプ。派手さはないですが、扇本くんが早めに降りたケースなどで淡々と試合を作り直す投球が光り、夏に向けてもう少し球威・球速が増してくれば、夏のエースナンバー奪還も現実的か。
この他、宮内くんは184センチの大型左腕。実戦経験がまだ少なく、春は打ち込まれるケースが多かったものの、さらに力をつけているようなら楽しみ。春の16強、8強で好投を見せた島田くんは4人の中では唯一の右腕で、小柄なテークバックのやや変則的なタイプ。目先を変えられる緩いボールも持ってたりで、強豪校相手にも「行けるところまで」という形で投げさせてみても面白いタイプなんじゃないかなと。

ここで智辯の登場。なんといっても注目は1年生ながら昨夏の甲子園で登板の機会を得、勢いのある速球で好印象を残した村上だろうと思いますが、秋に観た時は全体にリズムが良くなくて、先発で長いイニングを投げるとなると少し考えすぎるところがあるのかなあ・・・という風に見えました。
この点、春はエースナンバーの左腕松田くんか2年生の左腕藤田くんが先に投げて、村上くんはリリーフに回っていたよう。2人が良くなっているようなので、今夏に関してはその形が一番ハマるのかなあという感はありますね。

忘れてはいけないのが、この世代では早くから評判になっていた平城の小さな快腕鷲尾ですが、大会前半から強豪と組まれ、なかなか上位へと勝ち抜けない大会が続いています。彼に関してはかなり早い段階から書いてきた投手ということで、今回あえて特徴等については触れませんが、左腕の小林という投手が公式戦で1年ぶりの登板を果たし、夏への目処がついたのは収穫で、これによって鷲尾くん1枚に頼らざるを得なかった投手陣の問題が解決するようなら、これまでよりは少ない負担で投げられるはず。
最後の夏、持ち前の力強いまっすぐでゴリゴリ押していくピッチングが見られるか、注目したいですね。 

秋4強、春8強と躍進した奈良北のエースは左腕堀川。典型的な実戦派左腕というタイプで、春は智辯を相手に2失点完投勝利の栄誉も。また、2年生の2番手投手芝田も同系統の左腕で、秋は智辯との3位決定戦に好投、春もシードがかかった8強の高田商戦の先発を任され、5回無失点とよく役割を果たしました。

秋8強の郡山は下級生時から経験豊富な技巧派左腕青井くんと180センチ越えの速球派右腕崎山くんの二枚看板。春は強打の磯城野に屈して、観る前に負けてしまったので、なんとも言えないですが、資質の高い投手たちであることは確かなので、強豪私学としては早い段階でぶつかりたくないチームの1つでしょうね。

近年上位常連の香芝は1年秋から主戦クラスで投げていた変則右腕の森嶌が中心ですが、昨夏登板があった本格派右腕の和田も復調してくるようなら力のある2枚が揃うことになります。

春8強の一条は近年の同校エースっぽいあまり力まずに腕を振っていくフォームを継承しているエース右腕原田と大型サイドハンド密陽(みつひ)の布陣。旧チームから投げている右サイドの神山くんが復帰すれば、いっそう分厚い体制になりますが、ここはとにかく守備ですよね・・・(あえて打つこと重視で挑んでいる体が潔く、観る方としては面白いですが)。
同じく春8強の女子大付は1年トリオで春季大会を盛り上げた一角三田がエース早崎との継投で夏の健闘も楽しみ。ようつべにうpしている方のおかげで多少見させてもらったのですが、16強くらいまでは頻繁に顔を出してた10年前くらいにいた反田くんとか寺村くんとかを思い出させる好投手だなあ・・・と。彼らがマックス135くらいは出てたと思うので、2年後にそれくらいまで行くのか、あるいは越えるのか。
ドットコムの記事を見て、まず部員が26人もいることにたまげましたが(強かった10~15年前くらいでもその半分強くらいがデフォでしたから)、競争の多い環境も刺激に出来るという点は大きなプラスになるでしょうね。 

奈良は昨秋天理を相手に「あわや」の快投を演じた2年生右腕の増田を中心に分厚い投手層で注目。増田くんは今春やや調子が悪そうでしたが、代わりに左腕下井くん、ショートリリーフで登場し、まっすぐの速さが目を見張った杉江くんらが台頭したのは大きい。

やはり昨秋天理打線を相手に好投を見せ注目された五條の2年生右腕中内くんも夏の活躍が楽しみな一人、2年生では奈良朱雀の右腕前田も荒削りながら大型の右腕で角度のある投球が見もので、この夏どれくらいまとまってきたか注目したいなと思っています。

この他、春の智弁戦で延長を投げ抜いた関西中央の右腕、 添上の上田、磯城野の大西(2年)も力がある。登美ヶ丘は山野小幡林田、桜井は右腕三戸、右サイド大西、左腕平尾(1年)、王寺工は池内豊田(ともに右腕)、青翔は中山金山元村、帝塚山は徳永西木家城らによる継投を駆使して勝ち抜きたいところです。

トリを飾るのは畝傍の強力投手陣。その中心に君臨する坂本くんは、秋に不完全燃焼のまま敗退したことで、成長を掴みきれていませんでしたが、この春は昨夏のリベンジに燃える奈良大付を相手に延長タイブレークを投げ抜いて返り討ち。
その内容も試合後半に足の痙攣を負い、終盤は幾度もサヨナラ負けのピンチを背負いながら驚異的な粘りで凌ぎ切り、タイブレークでは試合を決める3ランを放つおまけ付きでしたから、 ただただ圧巻という以外に称えるべき言葉が見つからない大立ち回りでした。
とはいえ、今年はシードも逃し、彼1人で投げ抜くには酷な状況。それだけに同じ3年生左腕の四方や右腕上西、1年生右腕の吉永植村ら控え投手陣の頑張りも重要となってきます。とりわけ、勝手に「畝傍のペローン」と読んでいる変則左腕の四方くんは坂本くんに比肩する能力を持ちながらも、立ち上がりに制球が乱れて失点するケースが続き、印象を悪くしているのが惜しい。自ら崩れる場面さえ減ってくれば、そうそう打たれる投手ではないことは下級生時代からの登板内容が証明しており、最後の夏、なんとか一皮剥けて甲子園を掴む原動力になってもらいもの。

第97回選手権奈良大会特集 注目選手紹介 投手編(1)

来週発売される「野球太郎」への営業妨害としてw今夏の奈良大会での活躍が注目される選手たちを紹介。記事自体は分けませんが、一度に書ききれないので、徐々に上書きしながら3~4日でまとめきれればなと。
また、練習試合の情報も幾つか取得してはいるのですが、あまり書くと拙いので、基本的には知らないふりをしてw春までの情報ベースで書いていきます。

※特に表記のない選手は3年生です。

本命と目される天理からは、まずセンバツでも力投を見せたエースナンバーの齋藤(左腕)。 既に全国区の投手ゆえ多言を要しないとは思うが、安定した制球力を基とした打たせて取る投球を武器に、昨秋以降公式戦登板時に一度も試合を壊すような場面がないのは圧巻の一言。
攻撃面でも珍しい「2番投手」として打線のつなぎ役を担い、先発しない試合でも外野手として出場するケースが殆どだったのですが、野手陣のレベルアップにより、夏は投手に専念することができるかもしれません。
昨秋大阪桐蔭を相手に完投勝利を収めその名が知れるようになった森浦(左腕 2年)は春の県大会4強高田商戦で終盤に逆転を許した内容こそありましたが、新チーム以降齋藤との二本柱で投手陣を支えてきた実力者。相手に流れが傾いた局面での落ち着き、我慢強さという点ではまだまだ齋藤に分があるものの、まっすぐのキレ、球威では上回るほど。制球面にも破綻がない貴重な左腕ですから、夏にはしっかりとコンディションを整え、春のリベンジを果たして欲しいところ。
また、現状3番手ではありますが、王子も長身から投げ下ろす力感のあるまっすぐが魅力の右腕。フォームの合わせやすさと球種的にもスライダーとのコンビネーションが殆どということで素質の良さを公式戦では活かしきれていないものの、ボール自体は良いですし、全体に低めに集まってくれば、県レベルでそうそう打たれる投手ではないはず。練習試合でも積極的に使われているようですし、自信をつけて夏に挑むことが出来れば、控え投手に留まらないインパクトを残すことができるやもしれません。バリエーションとしても右腕が1人入ってくれば変わってくるところが大きいですから、その台頭が強く望まれます。

この他では大型左腕野田くん、2年生の仲野くんあたりのベンチ入りが有力か。その上でやはり気になるのは橋本くんですが、まだ本番まで1ヶ月ちょいあるので、焦らず万全の調整に努めてもらいたい。 どうなるか予想はできませんが、ただただ間に合って欲しいとそれだけですね。


同じく春夏連続を目指す奈良大付からはもちろん今年度の県下No.1投手坂口が挙げられます。センバツでの甲子園初マウンドは県や近畿での彼を知っている人ほど物足りない印象が拭えなかったはずで、管理人も当時の記事に「坂口くんはまったくボールが来てなかったなあ・・・一冬越えて体は出来てきてるように見えたけど、代わりに最大の持ち味であった躍動感が失われ、低めに伸びるような独特の球質も損なわれていた。」と記しました。とりわけ低めに投げきれない甘いコースはポンポン長打にされていましたから、そこは本人にとっても大きな課題であり、今後に向けての糧となったことでしょう。
ただ、同記事中でも「そんな中でも相手の強打線を3点に抑えられるわけですから、やっぱり並の投手ではないなとは思うんですけどね・・・」と付け加えたとおり、結果として大会を制することになった敦賀気比を相手に再三得点圏にランナーを背負いながらも要所を締め、粘り強く投げられていたのも事実。打者の左右問わず内側のボールを「組み立て」として難なく機能させていけるあたりも、やはり高校生としては大きな強みだなあと思いますね。
その点、あのマウンドで初めて彼を見たという方にとっては純粋に「評判通り良い投手」という実感だったのかもしれません。

早いもので最後の夏になりましたが、この投手には灼熱の照らすマウンドで気迫いっぱいに吠えながら相手チームの前に立ちはだかる姿が一番よく似合います。その勇姿を1日でも長く見ていられるような夏の健闘を願っています。

その奈良大で成長著しいのが184センチの大型右腕中山。 スケールの大きさではエースをも凌ぐと評される好素材は2年秋が公式戦デビューと遅咲きながら、癖のないフォームから140キロ前後のまっすぐを角度良く投げ下ろす大器。西浦健太(天理~法大)のようにスピードで見せるというよりは、角度があって球持ちも良く、手元で思った以上に伸びてくる打者にとって嫌らしさのある球筋なんだろうなと。センバツでは1イニングだけでしたが、気比の強打者たちを尽く詰まらせていました。
このタイプの例に漏れず、ランナーを出すとやや脆さを見せますが(春の大会は相手が特に巧者で俊足揃いの畝傍だったこともありますが)、制球があまり乱れる方ではないので、そうそう大崩れするようなケースはないだろうと思っています。
来る夏の大会、ノーシードからの戦いとなる奈良大ですから、(特に初戦から勝ち上がらなければならないとなった場合には)中山をいかに使うかが鍵になってきます。確かに打線は打てない方なので、坂口くんを使わず、先に失点を許したまま・・・となってしまっては悔いが残るでしょうけど、そのリスクとも闘いながら、どういう用兵をしていくのか。田中監督の采配に注目ですね。

春季大会王者高田商のエースは2年生右腕の石橋。身長は170センチちょっとと小柄ですが、躍動感のあるフォームから腕を振って130キロくらいのまっすぐと落差のあるカーブや微妙に手元で動くようなボールも投げてるのかな?苗字が同じだから余計にそう思うのでしょうけど、どこか明徳時代の石橋良太(Honda)に似たタイプにも見えます。やや投球に波があるタイプではありますが、投げるスタミナ自体は十分に持っていて、早いイニングで失点がかさんでも黙々と投げてゲームを作り直せる粘り強さも魅力。この夏はもちろんですが、もう1年でどれだけ球威球速が上がっていくかも非常に楽しみな逸材であると言えるでしょう。


3校分だけで文章量がとんでもないことになってしまった(汗)一旦ここで区切ります。 

15春季奈良大会 4強&決勝の展望

いよいよ残り3試合(3決があったかどうか忘れてしまったので、あるなら4試合)となった今大会。大本命がこのまま突っ走るか、それとも・・・


決勝
高田商×橿原学院
昨春、昨秋に続く対戦。昨春は橿原学院、昨秋は高田商が打ち合いを制しており、2度の対戦を知るメンバーも多いだけに、まさに雌雄を決する一戦!高田商は14年ぶり、橿学は悲願の初タイトルをかけての決勝戦となります。
昨秋は高田商打線が橿学・樫田くんを捕らえて序盤から4点のリード、試合を優位に進めましたが、なにしろ今日の試合で勢いづいた打線が同じような流れを目論見、橿学投手陣に襲いかかるでしょうから、橿学としてはそれをひとまず押しとどめるのはもちろん、逆に2~3点先取して自分たちに主導権を持っていけるようなら・・・
リードして終盤を迎えた時に初優勝への重圧が生まれるというのもなくはないでしょうけど、櫻井くん、扇本くん、喜村くんら近畿大会経験者も多く、そうそう呑まれることはない・・・はず。

天理×高田商
今大会初登板となった3回戦の7失点から一転、8強では強打の奈良北を相手に再三得点圏に走者を背負いながらも粘り強い投球を見せて見事な公式戦初完封を記録した高田商の石橋。
この2年生が全国レベルの天理打線を相手にどれだけの投球を見せてくれるのか。シードを獲ったから温存云々の考えは一切無いでしょうし、投げるスタミナ自体もあるようなので、頭で行くこと自体は有力でしょう。
躍動感のあるフォームから腕を振って130キロくらいのまっすぐと落差のあるカーブや微妙に手元で動くようなボールも投げてるのかな?苗字が同じだから余計にそう思うのでしょうけど、どこか明徳時代の石橋良太(Honda)の下級生時に似たタイプにも見えます。ともあれどこまで通用するのか楽しみだなと。

一方、天理の方はシードも獲ったし、夏に同じシチュエーションを迎えた場合の予行演習という意味でも、初戦以来に森浦を使ってくるか。エースの内容がいいだけに霞みがちですが、彼とて相当な実力者ですから、そうそう打たれることはないでしょう。

 
御所実×橿原学院
古豪御所実は87年夏以来、春に限れば74年以来のファイナル進出(いずれも当時の校名は御所工)を、橿原学院は近年届きそうで届いてこなかった県大会史上初の決勝進出がかかります。
お互いにシード獲得は通過点。さらなる高みを目指す勝利あるのみの一戦となりそうです。

先発について、御所実に関しては、これまでどおり藤田くんが濃厚ですが、橿学は前の試合6回で降りた扇本くんか、投げなかった樫田くんか、高円戦先発で好投、女子大戦もリリーフで投げて試合を締めた島田くんかで予想が難しいですが、定石通りで行くならやはり扇本くんなのかなと。

御所実は前の試合、藤田くんが一条打線に捕まり、早いイニングで山本くんへ繋ぐ形になるも、山本くんの好投に打線が応え集中打で逆転。改めて底力のあるところを示しましたが、やはり基本の戦い方は先行逃げ切り。ここまで来たので、敢えて山本くんに1試合を託すのも面白いかなと思うのですが、後は明日どうなるかを見てみましょう。

15春季奈良大会 8強の展望

休む間もなくベスト8突入。シード獲得へ向けた最終決戦を制するのは?

 
天理×桜井
天理の先発はおそらく休養十分の森浦くん。 3点以上を望むのは厳しそうですから、毎度同じことしか書きませんが(汗)天理の強力打線を三戸くんら桜井投手陣がどう凌ぐか次第。警戒しすぎてもダメ、素直すぎてもダメ。とにかく越えるべきハードルはあまりにも高いですが、三戸くん、平尾くん、大西くんなど左右やタイプの違うバリエーションがありますから、8分目くらいのところで細かく繋いで行くのも方法でしょう。
この試合はどうなるかわかりませんが、去年の天理×畝傍、甲子園の光星×武修館タイプの継投スタイル(3~4人で1試合)はジャイキリを目論む側の作戦として、今後ますます増えていくことでしょうね。

高田商×奈良北
高田商は中2日、奈良北は中1日。素直に両エースの勝負が基本線になるとは思うのですが、両校とも前の試合はエースナンバーが完投していることを考慮しても、両監督が何点勝負と読んでいるか次第では、高田商は初戦で投げた中や吉岡、奈良北は昨秋の3決で投げた寺田や芝田を頭で使って、リリーフでエース(高田商は石橋、奈良北は堀川)を投入という可能性も捨てきれない。
両校とも打線の強力さは折り紙つき。ただ、石橋くんが前の試合安定感を欠いたのに比べ、堀川くんはヒットを打たれるなりにもビッグイニングには作らせない粘りがありますから、守備の安定感を比較しても奈良北にやや分ありなのかな。


6日
御所実×一条
打の一条が御所実の誇る藤田-山本リレーを崩せるかが最大の見所。ただ、一条も16強で再三のピンチを凌いで高専を完封し、 エース原田くんとした中心にディフェンス面での自信もつけたはず。現実的には藤田くんを初見の1回り目で攻略するのは難しいですから、その間に先制して主導権を握る御所実のペースに乗らないためにも、序盤の守りが重要になりそう。

一方の御所実なんですが、今日の畝傍戦、前の香芝戦とも藤田くんが3回り以降で明らかに相手打線の対応が良くなり、ピンチを招いて山本くんへスイッチという形が続いています。なかなか2回り目までを0で来ているのを代えるのも勇気がいるのですが、山本くんの投げやすさという点を考慮すれば、イニング頭からスパッと繋いで行くやり方も方法の一つなのかなという気はする。一条打線は前2チームにも増して強いですから、同じ状況が来た時に、今回はどう動いていくのか。観に行かれる方はそこらへんに注目してみても面白いんじゃないかなと思っています。

橿原学院×女子大付
女子大としては、とにかくイケイケでかかっていくだけ。橿学の投手陣もべらぼうに強いわけではないので、守りで粘って4~5点勝負に持ち込むここ3試合同様の戦い方が出来るかどうかでしょう。
逆に橿学としては、相手の勢いを止めるには序盤に2点、3点とリードを奪って出鼻をくじくことに尽きます。先発が予想される女子大の三田くんもさすがに疲れが出てきているでしょうから、是が非でも立ち上がりを捕らえて 試合を支配したい。

15春季奈良大会 26日と29日の結果

日程に追いつくのに必死で内容がない(ry

奈良高専7-5西和清陵
追いつ追われつ典型的なシーソーゲームを高専が制す。 高専は5イニングを守りのミスによる1失点に封じた2番手浅野くんの好投が大きかったよう。

添上8-2山辺
先発の植田くんが2回に3点を先取させるも、すぐに2点を取り返し、3~4回のピンチもよくしのいだ山辺でしたが、添上の上田輝くんがチャンスを逃した後の守りを3人ずつで封じて流れを渡さなかった。
5回、地力に勝る添上が3点を追加すると、さすがに今度は取り返す反発力は示せず。しかし、2番手のエース大石くんが踏ん張ってコールドの点差にはさせなかった。夏に向け、植田くん、大石くんの継投で試合を作っていく目処のついた今春にはなったでしょう。


橿原学院8-6平城
展望で真価が問われると記した両エースは平城・鷲尾が6回途中7失点で降板、橿学・扇本もリードを大きく広げた7回に平城打線の逆襲に遭い、6失点で降板と苦心のマウンドに。
試合は1点差の8回裏、橿学は6回に勝ち越し2点タイムリーの8番紙谷がまたも貴重な一打となる犠牲フライでダメを押し、最後は7回途中からリリーフの樫田が締めて、橿学の勝利となりましたが、両校ともに懸案であった守りの面の不安からビッグイニングを作られ、夏に向けては少なからず課題が出た試合になったのかなと。

平城は昨春天理戦で好投を見せた小林くん(ですよね?)が1年ぶりに公式戦マウンドに上がり、8回に追加点を許したとはいえ、内容自体は良かったよう。大会前にも書きましたが、この投手と鷲尾くんが2枚看板的に振る舞えれば、鷲尾くんも先を考えすぎずなのか、後数イニングを思い切りなのか、どっちにしてもこれまでよりは少ない負担で投げられると思うんですよね。昨夏なんかも、上級生にいいピッチャーが居るのにほぼ鷲尾くんだけに投げさせていましたし(完投で200球越えという試合も)、代えるにしてもこの日のようにある程度まとまって打たれた後というのが多いので、そこは指揮官の考え方でもあるんでしょうけど、出来るなら上手く繋いでいく形に活路を見出してもらいたい。


29日
高円3-2西の京
高円が香西→米田→香西と繋いで西の京打線を2点に封じ、 理想通りの試合展開に持ち込んだ。最後は一打サヨナラのピンチだったようですが、香西くんも経験のある投手、見事後続を打ちとってチームに11年夏以来となる悲願の公式戦勝利をもたらしました。
しかし、何大会かに1回くらいは記憶に残るようないい試合をしている高校なので、まさかそこまで遡らないと勝っていないとは・・・という思い。夏に女子大とやって競り勝ったのも最近だと思ってたら、5年前なんですね。あ~こわw

高田5-2大宇陀・吉野
4回までに5点差のつく苦しい展開でしたが、大宇陀・吉野は徐々に落ち着きを取り戻し、エース坂口を中心に中盤以降は失点せず。打っても7回に2点を返し、よく食らいつく展開に持ち込みました。
高田は打力の片鱗を示しましたが、後半突き放しきれなかったのは課題か。

女子大付5-4王寺工
4回に2点をとってひっくり返した直後に3失点で抜き返されるというのはここ数年くらいの負けパターンなので、今回も厳しいか・・・と思われましたが、前回とは逆の形で三田を引き継いだ早崎が好リリーフで追加点を与えず、終盤勝負に持ち込んだ。こうなれば女子大ペース。8回に追いつき、10回最後は相手のミスで決勝点を奪い、サヨナラ勝ち。
今季の王寺工は投打とも力のある選手が多いので、組み合わせを見た時に「8強は堅いかな」と思っていたので、そこに勝つくらいの力があったのは嬉しい誤算。16強展望でも書いたように、1年生が3人ほど主力中の主力として活躍しているのが原動力になっているようで、秋以降という意味でも本当に楽しみだなと。

 

15春季奈良大会 16強の展望

遅くなりました。春季大会全体の更新においても正念場となる時期なので、できるだけ慌てて書いていきます。
まずは週末に開催される16強の展望から。

桜井×五條
両校とも打力、3人以上の継投にも対応可能な投手陣と戦力的な水準は近く、3~6点くらいの競った展開となりそうです。ともに前の試合は2番手で投げた五條・岩阪、桜井・平尾が好投を見せましたから、彼らを頭で使ってくるのかどうかという点がまずは勝敗を分ける第一のポイントになるのかなと。

天理×添上
打線も力はあるようなので、天理の投手起用次第ではうまく流れを作っていける可能性はありますが、それでもあくまで見込めるのは3~4点くらいまででしょうから、見どころとしては、とにかく添上のエース上田くんの踏ん張りがすべてかなと。


磯城野×高田商
両校ともに強打を誇る一方、高田商は秋に智辯をロースコアに封じ、磯城野も前の試合で強打の郡山打線を抑えこみましたから、守りの面でもレベルの高さを感じる好チーム同士。
ここから短い間隔での試合が続いていくだけに、シード獲得が現実味を帯びる中、磯城野は昨夏や秋に投げていた片山、高田商は秋にエース格だった石橋という、今大会ここまで登板のない投手をどう使っていくかも気になります(もちろん、コンディション面の問題でそうなっているのかなどはわからないので、それも含め・・・ということですね)。

奈良北×奈良
お互い打線は強力なだけに、それを迎え撃つ奈良北の絶対的エース堀川と初戦で下井、増田、山下、杉江と繋いだ奈良の4投手の出来がどうかという構図になっていくのかなと。
ただ、堀川くんはそうそう早いイニングから打たれる投手ではないので、焦点は奈良の先発が誰になって、またその投手が序盤の入りを無失点、悪くとも最小失点ずつにとどめて、僅差を保った状態で中盤以降に入れるかでしょう。
秋に天理打線を終盤まで封じた増田くんが初戦3回無失点とはいえ、制球にも苦しみ、本調子にはなかっただけに、やりくりが難しいですが、やはり制球に苦しんだエースナンバーの左腕下井くんもボール自体に威力はあって、カーブがしっかり抜けてカウントを稼げるようになってきさえすれば、適度に荒れるのが逆に打ちにくいという常套句通りにもっと長いニングを見込んでいけそうな内容ではありましたから、公式戦初マウンドの緊張もあった前の試合からの上積みを期待したい。また、「抑え役」で投げていた右腕杉江くんも腕をビュンビュン振って非常にボリュームのあるまっすぐを投げていたので、最後にこの投手が控えていることも強みにできれば、奈良というチームは、夏に向けて本気で頂点を目指せる陣容になっていくかもしれません。

畝傍×御所実
公立実力校同士の好カード。畝傍はシードを獲るまでは坂本くんで行くんでしょうし、御所実は前の試合同様に藤田-山本のリレーでしょうから、終盤まで目が離せない3点勝負くらいのロースコアが予想されますね。
畝傍としては、藤田くんに長いイニングを投げさせたくないところですが、適度に荒れている分エンドラン等足も使いづらい相手だけに、必要以上に動いて助けちゃうよりは、どこからでもバントで堅い攻めをしていけるという良さの方を活かし、確実に得点圏に置いて後続打者の一打にかけていく方が確率は高いのかなという気がします。

一条×奈良高専
高専も初戦は結構打ってますが、純粋な打ち合いなら断然一条ですから、なんとかビッグイニングを避け、4~5点勝負までに持ち込みたい。守備には不安がある相手なので、ゴロを打つ鉄則はもちろん、セーフティなどで揺さぶりをかけて攻撃にアクセントをつけていければ、逆にビッグイニング創出の可能性も。

橿原学院×高円
高円の香西投手は昨春橿学打線と対峙して4失点完投の力投を経験しています(2-4で敗戦)。橿学打線のうち、櫻井、越尾、喜村、小川あたりとは対戦経験があったと思いますが、何にせよ去年のように失点を少なく抑え、接戦に持ち込めばチャンスは有るでしょう。
打線も西高の村上くんをそこそこ打ったようで、橿学の左腕2投手にもしぶとく食らいついて好機をモノにしたい。

高田×女子大付
ともに久々の県大会8強入りがかかる。女子大は昨夏の部員名簿に載っていないことから類推して、1番の内田、4番伊藤と前の試合先発した三田投手の3人はおそらく1年生。若い選手がチームに勢いをつけて、1年時からレギュラーの石田はじめ、榊、木本の中心打者、エースナンバーの早崎ら3年も発奮という良い流れで接戦を勝ち抜く戦いが続いているようですから、この試合もそういう流れに持ち込んでの終盤勝負とできるか。 
夏の8強入りとなれば、反田投手のいた05年以来だったと思いますが、春はちょっと記憶にないレベル。4日はちょっと都合で行けないのですが、もう一つ勝った暁にはぜひ6日の試合に行きたいと思っているので、なんとか・・・ 

15春季奈良大会  4月25日の結果

行き当たりで書かざるをえない状況下、成り行き上朱雀と畝傍に関してはまとまったチームごとの感想を書けませんでしたが、畝傍はまた次戦以降。朱雀はまた6月に15チーム分くらいの戦力分析記事をアップする予定ですので、そちらに回すということでご了解ください。

25日
奈良5-1奈良朱雀
奈良は初回、3番森田、4番大橋の2者連続ホームランで3点先制。追う奈良朱雀は2回、無死1塁から7番南のタイムリー2ベースでまず1点。8番手嶋がバスターで技ありのライト前ヒットを放った後、1死満塁まで行ったのですが、2番今西が併殺に倒れ、奈良の先発下井を崩しきれなかったのが響きました。
奈良はこの後3回に大橋の犠飛、5回には森田のタイムリー2ベースで、朱雀の2番手前田から着実に加点。守ってもミス(記録に残らないもの含め)やバッテリーエラー自体は少なくなかったのですが、一塁フライ落球のこぼれたところを落ち着いて処理しての二塁封殺やバッテリーエラーの間に三塁を欲張ったランナーをしっかりタッチアウトにするなど慌てずリカバリーは出来ていましたし、ピンチに繋がった局面でも最後のところでショート大坂、サード市川らを中心に堅く守って、得点を許さなかったのは見事。だからこそ継投も3回から増田、6回から山下、8回から杉江と、いずれもイニング頭からの登板となり、全体としてもある程度思惑通りに運べた試合内容だったのかなと思いました。
戦力については、16強の展望で投手陣に触れたので、ここでは野手に触れると、1番市川、2番安田が出て、力のある3~4番で返すという形がしっかりしているのは良いところ。
ただ、欲を言えば、投手を置いために、相次ぐ継投によって並ぶ名前が安定しなかった5番のところにもう一枚ポイントゲッターが居れば・・・とは思いました。7番の大坂くんがタイプ的には2番向きで、長打もある2番の安田くんを5番に置くというのも面白そうですが、ともあれ去年も春と夏では大きく打順が違いましたから、夏に向け修正を入れてくる可能性は高い。スタメン外だった選手の台頭も含め、期待をしていければなと。

朱雀は3回からロングリリーフで好投の2年生右腕前田が収穫。おそらく公式戦初登板だったかと思うのですが、立ち上がりを中心にその後も幾度か制球が大暴れする場面を見せながらも、終わってみれば怖い奈良打線を相手に7イニングを最小失点ずつの2失点。指揮官がよくぞ我慢して引っ張ったというのもありますが、180センチ越えの角度から伸びのあるまっすぐと縦スラっぽい落ちるボールのキレも良く、だいぶリラックして投げられるようになった終盤は目を見張るような球も行っていました。まだまだ先のある投手ですし、この試合を自信に大きく伸びてもらいたい投手の一人です。


御所実4-3香芝
香芝の森嶌くんって下に近いくらいのサイドハンドだった憶えがあるのですが、この日観たらスリークォーターくらいに腕の位置が上がっているように見えました(気のせいかもしれませんが)。
秋に対戦してる御所実としては、ややそういう面(繰り返す通り管理人の単なる気のせいかもしれませんがw)で対応しづらさがあるのかとも思ったのですが、なんのそので3回には2回り目の1番谷村、3番森田がタイムリーを放ち2点先取。4回にもスクイズと9番奥田のタイムリーで2点を追加し、このカード3季連続での勝利に向け、順調そのもの。
投げては、エースナンバー藤田くんが昨年のセンバツに出ていた報徳・中村くんみたいにいい感じでバラつくのが踏み込みを許さない要因になり、また配球的にもそこをプラスに作用させながら小気味良く投げて中盤まで香芝打線を翻弄。その頃ブルペンでは山本くんが重そうな球をビシバシ決めていましたから、その光景を見て、山本くんに何かあったんじゃなく、ただただこの藤田くんが一冬で急成長した結果のエースナンバーなんだということを実感出来ました。

しかし、香芝打線も力量・経験ある打者が並ぶ。6回、3回り目を迎えると教科書通りに対応力倍増。 先頭倒れた後、1番杉山ヒット、2番増井が粘りに粘って四球、3番関岡がレフト前に運んで満塁から、4番平田がセンター前2点タイムリーを放ち、なお1死、1・2塁。
すると、ここで御所実ベンチもスパッと継投を決断。満を持して山本くんに今大会初マウンドを任せます。迎えるは5番星里、高いバウンドの投ゴロで山本くんは二塁送球し、封殺。一塁送球もさすがにこれは併殺崩れ・・と思って一塁を見てたら、なんと2塁走者関岡くんが猛然と本塁突入し、生還の好走塁。スタートを切っていたかは確認していなかったのですが、御所実サイドの守りにさしたる遅れはなかったので、何にせよ鮮やかな疾走劇で1点差にまで詰め寄った。
このイニングは香芝打線さすがの対応力に機を謝らない御所実ベンチの継投判断、さらにはこの関岡くんの好走塁と見どころ凝縮で、この日3試合中でも随一に内容の詰まった局面続きとなりました。

香芝は投げても森嶌くんが尻上がりに調子を上げて御所実打線に追加点を与えず、追い上げの機運を高め、打ってはあたかも山本くん対策を練っていたかのように下位打者に次々代打を送っていくのですが、立ちはだかる山本くんに乱れはなく、西条時代の秋山拓巳を思わせるゴツイ体と直曲球織り交ぜたバランス良いピッチングで1点の重みを感じさせる快投を続けていった。6回、後一人継投の判断が遅れていれば試合展開も大きく変わりかねなかった場面で的確に山本くんを送り込んだベンチの好判断が実り、御所実が三度香芝を打倒。3季連続でのベスト8入りに王手をかける勝利を手にしています。

畝傍9-3奈良大付
あまりにも長い試合だったので、要点だけ。
奈良大先発の中山くんはセンバツと比べても一段ギアを上げてきたような圧巻の立ち上がり。大型の速球派というカテゴリだとは思うのですが、制球に破綻がないのも魅力で、もはや「坂口の控え」とは思わせないくらいのボールを投げていました。ランナーを出してからの投球で相手も色々やってくるチームという意識付けがなされているのもあいまってか少し苦労していましたが、そこは現在進行形で実戦経験を高めている段階のはず。夏までにはもう一回りも成長して、非願成就へ不可欠な存在となることでしょう。
2番手で6回から投げた坂口くんについてはセンバツと同じような印象。彼本来のものからすれば決して良い状態ではないんだろうけど、トータルで失点を少なく抑えていく能力はやっぱり群を抜いています。
また、週ベの総括記事でも触れられていましたが、センバツでのセンターから一塁に戻った池田くんや二塁(途中から遊撃)の前田くんがエースのもとへ如才なく声を掛けに行く姿は今や奈良大の試合をよく観に行くファンにとってもお馴染みの光景ですが、この日も例に漏れず。とりわけ決して注意深く見ていたわけではなくとも池田くんの全体も含めた行き届きぶりには自然と視線が向きますし、改めて感心させられることが多かったですね。

・・で敗因については、やはりどう考えてももう一本が出続けなかった打線ということになってしまうわけですが、センバツから野手では3人を入れ替えて打順も2~4以外は組み替えた。積極的に抜擢した2年生に伸び伸びとやらせて打線全体に活気を与えんとする意図は痛いほどに見えて、実際各選手ヒット自体は出ていたわけで、本当に「もう1本」のところだけなんですよね・・・
どうすれば・・・というのが分かっていればとっくに手を打っているだろうし(苦笑)この日も畝傍のエース坂本くんが上回ったといえば話は早いのですが、坂口くん、中山くん中心に守りも堅く、失点を計算できるチームなわけですから、夏に向けてやるべきことは1つ。ノーシードから挑む夏の捲土重来を願わずにはいられません。

おまけ
タイブレークに関しては、「先攻側の結果を見て攻め方を考えられるから後攻の方が有利」という何度考えてもよく分からない意見が闊歩していましたが、いい意味でそのセオリー(?)を裏切る結果になりました。

個人的には
①先攻の方が攻撃の自由度が高く、流れを支配していけるのに対し、後攻は自チームの攻撃時ではなく、回の頭に先攻といっしょにどの打順から攻めるかを決めねばならない分、「攻め方を考えられても、その作戦に対応できる打者ではなかった」などの状況も多々生まれるであろう点
②先攻は表のスコアによって守り方を決められるが、後攻は却って守り方の徹底が難しい点

などからわずかに先攻が有利とさえ感じていて、仮に13回あたりからの採用とするならば、12回までの後攻有利と上手くバランスが取れていいのでは?くらいに感じていたので、「報知」誌などに載っていた「後攻有利(だから制度にも反対)」との論調には、新たに先攻・後攻を決められるわけでもなし、後攻有利というなら普通の延長でも同じ(というかより後攻有利の度合いが強い)だろうというそもそも論も含め、戸惑っていましたが、この日の結果も踏まえ、ある程度固まった意見が芽生えつつありますので、また余裕ができた時に独立した記事でその辺りを検証していければと思っています。


郡山分
磯城野4-2郡山
郡山は青井くんが4失点、打っても2点どまりと精彩を欠いたよう。また、夏に出直しですね。

高田商8-1奈良情報商
奈情商としては、増谷くんら投手陣が踏ん張れないとこういう展開もやむなし。現状の地力差が素直に出たのかなと。 なお、高田商は2年生エース石橋が投げず、2年中と3年吉岡によるリレー。

奈良北5-2智弁学園
智辯打線に先攻を許さず、逆に折り返しで3点のリードを作るという奈良北からすればまさに理想的な試合展開。堀川くんほどの投手にこの点差を作られては智辯打線とて攻略に苦労するのは当然でしょう。
秋に観てますが、奈良北はホントに目立った弱点のない強いチームですから、特に堀川くんに疲れがない段階では十分こういう展開も起こりえます。こういった強豪相手の勝利が更にチームを成長させるキッカケになって、また他県強豪との練習試合なども増えていけば、いっそう成熟した形で実りの夏を迎えられるやもしれません。 

15春季奈良大会 4月29日の展望と結果

高円×西の京
秋は両校とも初戦敗退のため、展望できる材料もごく僅かですが、高円の香西くんはある程度試合を作れる投手だと思うので、彼の投球で接戦に持ち込めれば高円にも勝機は生まれうるか。西高に旧チームほどの打力がないのなら、その可能性も決して低くはないのかなと。

大宇陀・吉野×高田
連合チームとしてもすっかり経験豊富な大宇陀・吉野ナイン。高田も秋の結果を見る限り打つ方は良さそうなので、楽ではなさそうですが、とにかく試合終盤での粘り強さには特筆すべきものがありますから、坂口くんら投手陣が5点くらいまでの攻防に持ち込めるなら・・・

王寺工×女子大付
これも中尾、恒次、中越ら打てる選手が揃う王工に対する女子大投手陣の奮戦が不可欠。また、王工の池内くんも好投手なので(秋未登板の豊田くんが投げられる状態なのだとすれば余計に・・・)多くの得点は望めませんが、女子大も伝統的にここぞの集中打を持つチームですから、なんとか接戦に持ち込んだ上でそういう展開を作る流れに・・・と願いたいところ。
 

15春季奈良大会 25~26日の展望

25日はサトスタで畝傍×奈良大の再戦、郡山では郡高と智辯が登場ということで、関係者・ファンとも各会場に分散されそうですね。その分、特にサトスタの第1試合なんかは比較的少ない中で観れそうなのかな・・という淡い期待を抱いています。

25日サトスタ分
奈良朱雀×奈良 
朱雀は前の試合で投げた2年生森本くんがそのまま行くのかどうかわかりませんが、奈良はコンディション不良がないのならば注目の2年生右腕増田くんが投げるでしょうから、やはり投手陣の立ち上がりを打線がどう捕らえて主導権を握るかという点が最大のポイントになってきます。
3点勝負までなら増田くんが守り切るであろう奈良が有利。5点以上になると朱雀がねじ伏せる可能性が高いと見ます。 

いずれにしても2回戦には勿体無い奈良市勢同士の好カード。こういう対戦を見るたび、鴻池ででもやったほうがよほど楽なんじゃないかと思ってしまいますが、まあそこはお互い慣れっこでしょうから(笑)


香芝×御所実
3季連続となる対戦。過去2度はいずれも御所実が制しており、リベンジか返り討ちか、互いを知り尽くしているところもあるでしょうから、随所の駆け引きそういった所以が見られるのかもしれません。
御所実としては、結果記事で書いたとおり、山本くんが初戦で投げていないだけに、まずはこの試合に登板可能な状況なのかどうか。香芝も秋は山本に封じられましたが、初戦では先日智弁を相手に延長戦を投げ抜いた関西中央・巽から6得点をあげているように、経験豊富な関岡、平田らを中心とした打てるチームですから、エース抜きに易易と押さえ込める相手ではないでしょう。
一方、御所実打線vs香芝投手陣の視点では、秋に安定感チーム1の右下手森嶌くんを打たれている香芝サイドがまず先発に誰を立ててくるか。和田、熊澤ら他にもいい投手はいるだけに、ある程度継投も視野に目先を変えていく必要がありそうです。

畝傍×奈良大付
昨夏8強で緊迫の投手戦を演じた畝傍・坂本と奈良大・坂口。この春、早すぎる両校の対決において、昨夏の再現となるエース対決が見られるのか、あるいは互いを意識しあうからこそ、敢えてこの試合では他の投手を起用して、夏本番を見据えるのか。
これがシードを獲る試合だったらガチガチ、逆に3決とかならまず投げさせなかったんだろうけど、2回戦での顔合わせというのはそのちょうど中間くらいの位置づけだけに、予想するのも難しいですが、奈良大は中山、欅谷、畝傍は四方、上西、吉永といった実力のある投手が居ますから、彼らを頭で使いつつ、試合状況に応じてリリーフに両エースを登板させるという可能性が一番高いような気はしています。

試合展開は先発がどうなるかによってもかなり変わってきそうなので、あえて予想しません。とりあえずは実際の試合を心待ちにしながら、また結果が出た後にアレコレ書いていければなと。

 
郡山分
郡山×磯城野
ともに強打のチームですが、郡高は磯城野投手陣からある程度点を取るでしょうから、磯城野打線が郡高の技巧派左腕青井くんを打てるかどうかでしょう。 1番大竹、2番口開以外は右打者だと思うので、中軸の佐藤、谷口、居石を中心にどれだけ青井のリズムに対応できるかが楽しみではありますね。

奈良情報商×高田商
昨秋は部員10人ちょっとだった奈情だけに、新1年生も入ってどれくらいの規模になっているでしょうか。好投手石橋を擁し、昨秋橿学をねじ伏せた打線も強力な高田商相手に苦戦は必至ですが、昨秋天理打線を相手によく辛抱してゲームを作った増谷投手らの踏ん張りでなんとか接戦に持ち込みたい。

奈良北×智弁学園
昨秋3位決定戦の再現ですが、同試合では奈良北・堀川、智弁・村上の両エースは投げず・おそらくこの試合では正攻法で投げ合うのかなと見ています。 
奈良北は小柄な選手が多いですが、個々の振りは鋭く、守りもセンターラインを中心に安定。攻守にレベルが高く、よくまとまった好チームだけに、智弁は前の試合同様、接戦で喰らいつかれると苦戦を強いられるのは必至。堀川くんの立ち上がりを捕らえることで優位に試合を進めたい。


26日
西和清陵×奈良高専
両校とも旧チームは中々の強打線を有し、西和清陵が天理、高専が智辯に敗れての16強敗退。逆に中心選手の多く抜けた秋は初戦敗退となっており、まずは新チームでの1勝が目標となります。
ともに秋の試合を見れていないゆえ特に新しいことも書けないので、昨秋同様、西和清陵は左腕エース吉岡、高専は昨夏1年生ながら鮮烈な活躍を見せた1番センターの坂本くんに注目というくらいにとどめます。
展開的にも坂本くんが吉岡くんを打って、チャンスメイカーにもポイントゲッターにもなれるようなら高専が優勢に試合を進められるでしょう。 

山辺×添上
添上の上田くんを打つのは楽ではないでしょうから、山辺としてはやはり大石くんがどれだけ粘って試合を作れるかが全てになってきます。添上としては、逆に大石くんの出鼻を上手くくじくことが出来れば圧倒的優位。

平城×橿原学院
平城・鷲尾くん、前の試合で力投を見せた橿学・扇本くんともに真価を問われる一戦ですが、ここでは時間の都合上、鷲尾くんのみ言及しておきます。
1試合を任されるようになった昨夏以降、短いイニングだけ投げていた頃のようにビュンビュン腕を振ってのまっすぐ勝負のみでは難しいので低めや変化球も意識しながら工夫して投げているのですが、決め球に欠ける感は否めず、どうしても球数が多くなって終盤に大量失点というパターンが続いてしまっていますから、この強敵を相手に、どこまで克服して見事1試合を完投勝利の名の下、投げ抜けるか。
以前から読まれている方はご存知でしょうけど、個人的にも愛着がある投手。この1年ほどはある程度有名にもなって重圧があったと思いますが、最終学年で何かデカイことをやってくれることを願いたいですし、まずはこの春、1つでも多くいい試合をして、夏への糧にしてもらいたいもの。

15春季奈良大会 4月18~19日分の結果

18日 郡山分
御所実11-4帝塚山(7回コールド)
御所実はいずれも3年の藤田→2年の徳田と繋いで、秋8強の原動力となった山本くんは投げず。だとすれば、まあ打てるメンバーが揃う帝塚山打線に4失点というのは想定内ですし、その分も打線がしっかり打って援護したという点で収穫はあった試合なのかなと(帝塚山の方も徳永くんが投げなかったようですけどね)。

畝傍7-0青翔(8回コールド)
立田将太を擁し、チームをセンバツ出場に導いたことも記憶に新しい前大和広陵の若井新監督が率いる初陣、まずは快勝でその船出を飾りました。
ここまでチームを育ててきて、もう一歩のところでしたから百合監督さんの異動については残念ですが、畝傍にとって幸いだったのは若井さんが百合さんほどではないにせよ、機動力を活かす攻めに積極的な監督さんだということ(センバツの初回で無死から出たランナーをいきなり走らせた采配を記憶している方もいるでしょう)。
戦術眼に優れ、臨機応変に機動力や小技を使い分ける若井采配に従来の畝傍野球が有する大胆さが上手く溶け合えば、より大きな成果を得ることが出来るやも知れない、そんな期待感は十分に担保されているといえるでしょう。

この試合でも、初回、先頭で出た井上がいきなり走って二塁へ。犠打失と四球でチャンスを広げ、4番東野の2点タイムリーで先行すると、初っ端で走った残像を残して相手バッテリーに怖さを与えつつ、四死球でランナーを溜め、甘いボールを捉えての長打と着実に加点と序盤の内に主導権を握る理想的な試合運び。
投げては坂本くんが貫禄の投球で青翔打線に得点を許さず、なんと7回で16奪三振とか!最後は秋に投げていなかった右腕上西くんが締めて、完封リレーとなったようです。


山辺2-1十津川
両校投手陣とバックが頑張ったのでしょう、期待した以上に守り合い・競り合いの展開となったようで、最後は山辺が逃げ切りも、お互いにとって夏に繋がる試合となったはず。


18日サトスタ分
橿原学院8-1橿原
序盤は橿原学院・扇本、橿原・大西の投げ合いも、橿学は6回に復活の主砲櫻井くんが先制の一発を放ち、勢い全開となったのでしょう。先発扇本くんとのバッテリーも強打の橿原相手に気を吐き、要所を凌いでゼロ行進。
8回、9回には集中打でダメを押し、終わってみれば8-1の快勝で「ダービー」を制しました。
櫻井くんはもちろんですし、それに付随することではあるんだろうけど、下級生時から指揮官の期待が大きかった扇本くんが一皮剥けたのだとすれば、本当に大きいし、ぜひともこのまま投打を噛み合わせ、シード獲得となる4強以上を目指してもらいたい。

女子大付4ー3大淀
女子大は序盤の劣勢から徐々に追い上げ、投げては2番手で投げた三田くん(昨夏の名簿にないから1年生なのかな?)が好リリーフ。7回に榊のタイムリーでひっくり返したリードを守りきり、2年ぶりとなる公式戦勝利を飾りました。

ここから2回戦
桜井5-4登美ケ丘(延長12回サヨナラ)
両校ともエラーなどのミスは多かったようで、その点で課題は残ったでしょうけど、展開的には予想したとおり、期待したとおりにもつれ合うシーソーゲーム。3-3の9回に1点を取り合って延長に入ると、以降は両校の2番手投手が力投。最後は12回、下谷が決めて桜井が昨夏の雪辱を果たす劇的勝利をおさめています。


19日
五條8-0二階堂(8回コールド)
五條・中内くんは途中でかなり雨が強まったのも災いしたか、制球を乱す場面が多く、無失点に抑えながらも5回途中の降板となりましたが、そこから岩阪-上島と繋いで完封リレーを果たしました。
二階堂のエース浦くんの前に苦しんだ打線も中盤以降、足も絡めたりしながら能く攻略し、8得点をあげての8回コールドを決めました。


天理11-1高取国際(5回コールド)
さすがは天理打線ですし、高取の3投手を責めることはできません。
満塁弾の坂口くんは言うに及ばずですが、同じくらいにピリッといい仕事をするのがセンバツでも活躍した前久保くん。高取サイドからすると、初回のピンチを凌ぎ、この回も先頭を切った。「よし」というところを単打ならまだしもホームランにされるわけですから、サトスタだからというのもありつつ、そこが前久保くんという打者、そしてこの選手を7番に置ける天理打線の強みですよね。
満塁弾の坂口くんにも触れると、初回のチャンスで歩かされて2打席目。2球目のこの日はじめて来たストライクボールを一振りで決めるわけですから、状況が満塁で絞りやすいケースとはいえ、モノが違うことだけは確か。
その後の2打席は力んだか凡退に終わりましたが、そこは経験のある打者ですし、修正すべき点をきちんと整えて、次の試合に入ってきてくれるでしょう。

一条14-10大和広陵(延長10回)
展望で書いた強打と受けに回った時の脆さという両面がその通りに出た試合と言えばそれまでですが、一条が1点ビハインドの6回に一挙6点入れると、広陵は9回に5点ビハインドを追いつき、そして極めつけが10回裏、一条冨中くんのサヨナラ満塁弾ですから、壮絶な試合になりましたし、この場に立ち会った当事者にとっては長く忘れがたい試合となることでしょう。

一条はスタメンを見て、初戦の展望でちょっと触れた冨中くんが今春はちゃんと4番に座ってるんだ!と嬉しくなったのが最初でしたが、まさか最後の最後で大仕事をやってのけるとは。公式戦ではこれまで悔しい思いをしたことのほうが断然大きかったと思いますが、旧チームから主軸で使われ、期待されてきた右のスラッガー。本人にとってもチームにとっても大きな一発になったことだろうと想像します。

敗れた広陵は押せ押せの9回に同点3ランのあと、勿体無い走塁死があったようで、やっぱりこういう展開は往々にして抜ききれないと相手に勝機が移ってしまいがちですよね(特に相手が裏の攻撃を持っている場合)・・・
また、サヨナラを喫した10回の場面の守り、ノーアウト3塁から2人敬遠気味に歩かせるのですが、野手が集まろうとしているのを捕手が制するようなシーンが見えたので、理想を言えばしっかりタイムを使って明確に意思の確認をやるべきなんじゃないかなとは思いました。
もちろんその後の場面で必要になるケースが出てくるかもしれないなど理由はあったと推測はできるので、一概には言えないんだろうけど、あくまでセオリーで言えば敬遠の前なり、満塁になった後なりで「間をとる動き」を取っても良かったんじゃないかという気はしましたね。
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